コアレックス英和辞典の感想を知りたい人いますか?
わたしが思うに、この辞書がおすすめなのは...
高校生または、社会人で英語を話せるようになりたい人です。
当ブログ運営者は、この辞書と共に、30代から英語をやり直しました。
後に国家資格を取り、今はいちおう通訳案内士です。
コアレックス英和辞典《感想と回想》おすすめなのは大人の初心者です
30代から英語をやり直すと決めた時、まずは英和辞典を買いなおすことにしました。
学生時代に使っていた辞書は、社会人の初心者には使いづらく感じたからです。
もともと使っていた英語辞典は、名前を聞けば誰もが知っているような有名な辞書でした。
購入時は「これを買っておけば安心」と世間一般のイメージで選んだと思います。
学生だった頃はあまり違和感なく、その辞書には課題を解くのに沢山お世話になりました。
コアレックスに替えた理由
30代から英語のやり直しを決めた時、その辞書はいったん使わないことにしました。
久しぶりにページを開いた時、わくわく感が無かったからです。
その辞書を使いづらいと感じた理由は、下記の3点です。
- 文字が小さい…全体的に見づらい
- 黒一色で単調…めあての語が探せず眠くなる
- 難しい語が多い…知らない語ばかりで劣等感を感じる
もしも自分が順調に英語力を伸ばしていれば、その辞書で問題なかったと思います。
だけどその時わたしは30代やり直しの英語初心者で、無理なく勉強できる辞書が必要でした。
そして見つけたのが「旺文社コアレックス英和辞典 」(旺文社)です。
(注.この辞書は本来、初心者用ではありません。「中級レベル」で「高校生用」「大学入試対策用」として編纂された辞書です。)
コアレックス英和辞典を気に入った理由は、いくつもあります。
コアレックス高評価の理由
この辞書を選んだ理由はたくさんありますが、理由は主に以下の3点です。
コアレックスおすすめ3つの理由
①ほど良く文字が大きい…全体的に見やすい
②赤と黒の明快な2色刷り…めあての語を探しやすい
③ほど良く難しい単語がある…知らない言葉を学べる
文字組が親切で見やすい
語彙の重要度に応じ「文字の大きさ」「色」を2種類ずつに分けてあり、とても見やすいです。
結果として、自分が探したい語をすばやく見つけることができます。
それぞれのフォントも小さ過ぎず、やり直し英語の初心者にも親切です。
同意語が一目で分かる
見出し語と類義語を並べて表示することにより、語の使い分け方が理解しやすくなっています。
たとえば「old」という語をコアレックスで調べると「語の使い分け」として、同意語の「aged」「elderly」「senior」「ancient」「antique」等についても比較して知ることができます。
間違えやすい表現の解説
ネイティブスピーカーへのアンケート調査をもとに、簡潔で丁寧かつ論理的に説明しています。
たとえば「difficult」の語について
「遠回しに断りたいときに"不可能"といった意味で受け取ってもらえるか?」
という疑問に対し、ネイティブスピーカーの観点から「その意図が米・英の人には伝わらない可能性が高い」といった回答が具体的な理由とともに示されます。
読んでいて楽しい辞書
意味調べに役立つだけではなく読んで楽しめる工夫が随所にあり、ずっと飽きない辞書だと確信しました。
この英和辞典なら長く愛用できると思い、購入することに決めたのでした。
おすすめ!コアレックス英和辞典のレビュー【魅力や活用法について】
ここからは「コアレックス英和辞典」の辞書としての魅力やおすすめポイントを、さらに伝えます。
単語の暗記帳として
辞書の活用法は様々で、コアレックスは単語を効率的に覚えるにも、最適なつくりです。
先に述べた通り、語彙の重要度に合わせ色と大きさが違うため、優先的に覚える語がひと目で分かります。
順番としては、赤刷りの大きな見出し語>赤刷りの見出し語>黒刷りの見出し語の優先順に覚えれば間違いなし、といった感じでした。
大きな見出し語にはchild, eat, happyのような初歩的な語が多く含まれています。
その分、「全語暗記」というプレッシャーは少ないです。
と同時に、consumer, embrace, heritageのような初心者には珍しい語にも時々は出会え、赤文字の知らない単語を覚えるだけで相当に語彙数は増えます。
自分のレベルが上がるにつれ、難しい語に「少しずつレベルアップしながら覚えられる単語帳」として、コアレックス英和辞典は大変すぐれています。
会話の例文帳として
この英和辞典には、コミュニケーションに役立つ表現としての定型文も、意識的に掲載されています。
編者によると、英語の母語話者は日常的な会話において、必ずしも単語を文法ルールに則って組み立てているわけではないそうです。
出来あいの定型表現を少しだけアレンジして済ませていることが多いとのことで、学習者もこの表現を習得しておけば会話がずい分と楽になると言います。
コアレックスには、このような会話でよく使われる選りすぐりの定型表現文が掲載されています。
やり直し英語の初心者にとっては特別に心強い会話の例文帳となるのではないでしょうか。
新語の情報源として
わたしが使用してきた従来のコアレックスは、30代やり直しの英語初心者だった頃に購入したものです。
初版で発行年が2005年となっています。
その頃、コアレックスは生まれたての新しい辞書で、時代に即した新語を取り入れた英和辞典であることが既に見て取れました。
些細なことなのですが...たとえば、「email」に関連した言葉の収録が見受けられます。
生きた言葉の学習
また、「forward」という語の説明には「郵便物を転送する」という説明に加えて、「Eメールを転送する」といった説明もされています。
ところが、それ以前に使っていた別の辞書には驚くことに"email"に関連する言葉は見受けられません。
「forward」の説明には「郵便物を転送する」という説明のみでした。
語学レベルはコアレックス(2005年版)より高く、収録語数も多いのにです。
辞書の発行年は1992年となっています。
それは1990年から2000年代にかけ、「インターネットが世の中に急速に普及した」ことを現わしています。
編纂された時代が違うということで、一方の辞書では"He emailed his order."という例文で"email"の動詞形を学べるのに対し、一方ではそれができない事態に直面するわけです。
そして2021年の現在、わたしのコアレックス初版(2005年発行)で"cellphone"を調べることはできるのですが、"smartphone"は収録されておらず調べることができません。
英語辞典はできるだけ新しい情報が掲載されているものを使って勉強を
新たに加わった特徴
初版発行時は最先端の英和辞書だったこの書籍も時代に即して改訂を重ね、現在は『コアレックス英和辞典 第3版』が出版されています。
第3版から加わった嬉しい特徴もありますよ。
特徴は以下の3点です。
その1:高校生が間違えやすいポイントを○×で解説
その2:英文の書き方マニュアル
その3:発音解説・会話表現の音声ダウンロードサービス
実はこの辞書もともとは高校生のために作られていて、その分とても親切で丁寧で分かりやすい内容になっています。
だけど高校生向けだからと言って侮ることはできません。初級から中級、上級の入り口まで学習者に長く寄り添ってくれる頼りになる存在なのです。
わたしにとってコアレックス英和辞典は師であり、友であり、もしも家が火事になったら、この辞書と中学英語教科書(自分にとって殆どバイブル)だけは持って逃げようと決めています。
昔の英和辞典と再会
話は「前にお別れしていた辞書」に戻ります。
お別れと言っても、その辞書とは「しばしの別れ」といった感じで「いつか必ず再会する日が来るだろう」と思い、捨てずに本棚に取ってありました。
30代から突如としてやり直し英語を始めたわたしも、紆余曲折あり現在は曲がりなりにも通訳案内士です。
初心者だった頃より少しだけマシな英語を使えるようになった今、昔は難しかった辞書を見返すと「それほど難しくないな」と思えるようになりました。
辞書がくれる気づき
自分の成長を自分で実感するのはとても難しいのですが、一冊の辞書と長く向き合うことで、ふと自分の変化に気がつく時など本当に勇気づけられます。
通訳案内士の国家資格を目指し始めた頃、調べたい語をコアレックスだけでは徐々に賄いきれなくなり、その時は、いよいよ自分も上級英語への第一歩を踏み出したと実感したものでした。
とは言え、コアレックスが自分にとって唯一無二の存在であることに、ずっと変わりはありません。
今となっては、この辞書は自分が人生を終えた時に棺に入れてもらいたい、一番の本だと考えているほどです。
というわけで、初心を思い出し基礎学習に立ち返れる辞書として、2021年も「旺文社コアレックス英和辞典」をわたしは自信を持っておすすめします。
あなたにも一冊の辞書との素敵な出会いがありますように。