通訳ガイド

通訳案内士はフリーランスか個人事業主です【大抵の場合は】

通訳案内士はフリーランスか個人事業主です【大抵の場合は】
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そうなんです。通訳案内士はフリーランスか個人事業主なんです。

会社に所属している場合は、この限りではありませんが…会社員でなければフリーランスで、なかつ個人事業主の場合もあります。

フリーランスと個人事業主は同じ気がしていたけれど、よく考えると違いもありましたね。

ということで今回は、通訳案内士のわたしが2つの違いをお伝えします。

通訳案内士はフリーランスか個人事業主【大抵の場合は】

通訳ガイドは会社に所属しない働き方が主流なので、大抵の場合はフリーランスとなります。

ですが必ずしも個人事業主とは限りません。両者には厳密に言うと違いがあるからです。

フリーランスの通訳案内士とは

会社に所属しない通訳案内士はフリーランスで、手短に説明すると下記のようになります。

フリーランスとは?

・特定の会社や団体と雇用契約を結ばず、個人で独立して仕事を請け負う
・単発の案件ごとに業務委託契約を結んで、専門知識やスキルを提供する
・フリーランスとは①②の働き方をさし個人事業主が含まれることもある

※通訳案内士の場合、個人事業主=フリーランスとできますが、別の職種であれば必ずしもそうとは限りません。(例.お店のオーナーなど)

なおフリーランスで就業する場合、「開業届」を提出していなくても罰則はありません。そのため通訳案内士でも、開業届を出さずに働くことは可能です。

ただし収入を得ている限りは納税の義務が生じる場合があり、確定申告が必要です。その際は「白色申告」となります。

個人事業主の通訳案内士とは

一方、通訳案内士で個人事業主と言えば、開業届を出した場合をさします。

「個人事業主」とは、すなわち法人ではなく個人で事業を行う人のことです。

なので、通訳案内士でも会社(法人)を設立するのであれば、「経営者」になれます。

個人事業主について

・「事業」とは税法の用語で「継続・反復・独立して行う仕事」を表わす
・個人事業主とは、税務上の区分のことである(フリーランス=働き方)
・個人事業主になるには、税務署に「開業届」を提出しなければならない
・「開業届」は、基本的には事業を開始した日から一ヶ月以内に提出する

※開業届を出すにあたっては、個々の状況により適切なタイミングが異なります。

自分の状況(開業日・前職との兼ね合い等)を考えて決められるとよいです。

また、確定申告は「青色申告」となりますが、青色で申告するにあたり「開業届」と合わせて「青色申告承認申請書」の提出も必要です。

  • 「青色申告承認申請書」は、開業年度から青色申告を希望する場合、開業から2ヶ月以内に提出します
  • それ以外のタイミングだと青色申告を行いたい年の3月15日までです

一般的には、開業届と同時に出されるのが良いか思います。

開業届の有無で決まる

フリーランスと個人事業主の違いについて、前述を踏まえ決定的なのは下記の一点です。

ひと言でいうと「開業届」を出しているのか、出していないのか?の違い

というわけで両者を厳密に区別する場合

  • 開業届を出していない→フリーランス
  • 開業届を出している→フリーランスで、なおかつ個人事業主

となります。

フリーランスで個人事業主の通訳案内士や確定申告のこと

さて通訳案内士の確定申告ですが、青色申告にしておくと、稼いでいる通訳案内士ほど税の面で何かと優遇を受けやすくなります。

(稼いでいなくても赤字繰り越しができるので、状況次第でメリットはあります)

確定申告は青色または白色申告

確定申告に際しては開業届を出していれば、個人事業主として税務上の区分を受けられます。

それにより青色申告が可能で、納税についてのメリットを生みやすいです。

 

ともみ
ともみ
代表的なものとして、最大65万円の「特別控除」があり、節税の効果も高まりますね

 

青色申告と白色申告について、簡単に表すと以下の感じです。それぞれに、メリットとデメリットの両方を説明しています。

青色で確定申告のメリットとデメリット

通訳案内士の確定申告を青色でおこなうならば...(一例なので他にも色々あります)

青色申告のメリット

・所得から最大65万円まで差し引ける
・赤字を3年間繰り越せる(黒字と相殺可)
・経費として認められる範囲が広がる

青色申告のデメリット

・複式簿記で記帳しなければならない

また、開業届を出していなくても、確定申告が必要な際は白色申告をすれば問題ありません。

あくまで個人的な意見ですが、それほど稼いでいなければ、白色申告でもデメリットはあまり大きく無いように思います。(※基本は青色申告が好ましい)

なお、白色申告にもメリットとデメリットがあり、手短に言うと下記のようになります。

白色で確定申告のメリットとデメリット

通訳案内士の確定申告を白色でおこなうならば...(一例なので他にも色々あります)

白色申告のメリット

・帳簿は単式簿記で記帳すればよい

白色申告のデメリット

・青色申告ほどのメリットがない
(赤字繰り越し不可、控除額が少ない、経費の範囲など)

全体的に見て、受けられるメリットが大きい分、白色より青色で確定申告をする手間の方がやや多めといった感じです。

とは言え、現在は会計ソフトを用いれば帳簿の管理も簡略化できるため、青色申告するフリーランスは年ごとに増えつつあるようです。

会計の手間がそれほど変わらなくなった今となっては、青色申告にしておいた方が何かと好都合かもしれませんね。(売上が立った場合は特に)

こんな感じで、これから開業を考えられる際の参考にして頂けると嬉しいです。

ということで、通訳案内士のフリーランスと個人事業主についてのお話でした。