通訳案内士の試験に合格後、名刺を作成すると良いと聞きました。
名刺って、あった方が良いですか?
その場合、どんな風に作成するのですか?
そこで今回は、名刺を作成するメリットをご説明します。合わせてデザインのポイントもご紹介します。
この記事を書いているわたしは、自分の名刺を持つ通訳案内士です。
通訳案内士が名刺を作成するメリット
メリット①通訳案内士の身分証明
国家試験に合格後、どうするか悩んでいませんか?
今すぐ仕事がなくても、名刺だけは作成しておくと良いですよ。
せっかく取った資格です。語学に興味があるならば、何もしないのはもったいないです。
作成のメリット
- 自分の特技・語学レベルを手短かに開示できる
- 通訳案内士の資格を別のことに活かしやすくなる
- 通訳案内士の集まりに限らず様々な場で活用できる
- 通訳案内士の資格で受けられるメリットが増える
- 語学アルバイトなど単発の仕事が取りやすくなる
今現在の身分や肩書とは別に、自分の能力を知ってもらえる何かがあると心強くないですか?
様々な人に自分の存在を知ってもらえるよう、作成をおすすめします。
メリット②エージェントと交換
作成すると?
エージェントに渡せる
- 担当者に覚えてもらえる確率が上がります
- 通訳ガイドにチャンスをくれるのはエージェントです
- 名刺を渡された時に返せるものがあると良いですね
交換すれば即仕事に繋がるとは限りません。それでも、初対面の時は渡す癖をつけておくと良いです。
語学の世界では、意外なところに意外な仕事が転がっています。
短期間の語学アルバイト
- 語学試験のスタッフ
- 国際学会の受付
- 国際スポーツ大会
など、会社員の副業・主婦の単発アルバイト・学生でも派遣可能な1~2日の仕事があるかもしれません。
不意に訪れるチャンスを逃さないコツは、名刺を作成しておくことです。
メリット③通訳案内士と交換
作成しておけば
通訳案内士どうし交換できます
- 研修会や仕事で会う地元の通訳ガイドと交換できます
- 他県の通訳ガイドと交換することもできます
- 有資格者どうし、ゆるやかな繋がりが持てます
- 何かに誘われることがあるかも知れません
- 有益な情報が入ってくる等メリットがあります
普段から特別に親密でなくても大丈夫です。
一生懸命に行動していれば、どこかで見てくれる人がいます。
わたしも過去に、仕事先で名刺交換をしたガイドさん、感じの良かったガイドさんにお仕事をお願いしたことがあります。地元や他県のガイドさんから不意にお仕事を頼まれたこともあります。
過去の自分より一段上へ引き上げてもらえるチャンスが増えます。
メリット④観光施設下見で使用
名刺は仕事の下見でも使用されます。
観光施設で下見の際に時々
渡す必要あり
- 下見での入場料減免に際し求められることがある
- 名刺があれば話が早く、スムーズに下見できる
- 資格名が記載されていて観光地での信頼度が上がる
- 名刺を残すことで観光地との繋がりが作れる
- 入場料減免による経費の節減のためにも必要
ガイド証(国家資格証)提示のみで入場料が減免になる施設もあります。
通訳案内士の名刺 デザインのポイント
名刺作成の記載ポイント
ここからは、記載すると良い事項についてお話ししますね。
記載するのは?
- 資格名(全国通訳案内士 or 地域通訳案内士)
- 氏名
- 登録の都道府県
- 登録番号
- 言語
- 住所(※書けない事情がある場合は書かずにOK)
- 電話番号(※携帯番号など、いつでも連絡がつく番号)
- メールアドレス
住所は女性の一人暮らし等、記載するのが心配であれば書く必要はありません。
通常は記載されていますが、性別問わず書いていない人も中にはいます。
住所を記載しない場合でも、居住地が分かるよう、都道府県の地名は必ず載せてください。名刺を見た人が仕事依頼する際の手がかりになるからです。
デザイン名刺はお好みで
作成にあたり、パソコンで自作しても大丈夫です。できない場合は、業者に発注する手もあります。
デザインのポイント
- 色柄はお好みに合わせてどうぞ。
- デザインで個性を出すことは可能です。
- 凝り過ぎずシンプルなものでも構いません。
- 写真は有り無しどちらでも大丈夫です。
- 重要なのは、必要な情報を適切に記載することです。
わたしはパソコンで自作する自信がありませんでした。
失敗したり悩んだりする手間や時間の方が高くつくと思い、業者にお願いしました。
英語表記を入れる場合は、以下を参考にしてください。
全国通訳案内士の英語表記:National Government Licensed Guide Interpreterになります。 ※平成30年1月4日施行の改正通訳案内士法による。
住所は日本語と逆順で表記します。
《英語での書き方》
- 〒111-1111 東京都〇〇区〇〇123-45
123-45 〇〇, 〇〇-ku, Tokyo 111-1111, Japan - 町や郡は、〇〇-cho, 〇〇-gun
- 市は〇〇-shiまたは、〇〇 City と表記する。
- 都道府県の区分 (prefectureなど)は書かない場合が多い。
- Osaka(=大阪府)のように地名だけでもよい。
-ku, -cho, -gun, -shiのハイフンは表記しない場合もあります。
外国語を併記する場合、国際電話番号があると良いです。
日本の国際電話番号は、+81で最初のゼロを除いた番号になります。例:080-△△△△-△△△△の場合、+8180-△△△△-△△△△です。
作成する名刺の枚数
100枚作っておけば、大丈夫かと思います。
100枚あれば、わりと惜しみなく配っても当分の間は大丈夫です。
初めて作る場合
- 料金は予算に見合う範囲で良いと思います。
- 品質を気にし過ぎる必要もないです。
- 低価格でも美しく作れる業者はあります。
わたしは、期待していたほど使うことが無くても損しないよう、出せる予算の範囲内で作れる業者に発注しました。
それでも十分に個性的なものができましたよ。
名刺作成の注意点
全国通訳案内士は、名称独占の資格です。
国家試験に合格した有資格者だけが、名乗ることが許されています。無資格で通訳案内士を名乗ると法律違反になります。
名刺を作成したい場合、お気をつけください。
(※地域通訳案内士は、実施する各自治体が独自に定めた規定に合格した際に名乗ることができます。)
楽しいプライベート名刺
社会生活の中で、人には様々な活動の場があります。
時に通訳案内士とは違う人達の中で、交友関係もあるかもしれません。
そんな時は趣味の集まり用など、別のプライベート名刺を作るのも楽しいです。
わたしも、そのうち別のデザインで作りたいです。
皆さまにも名刺が取り持つ多くのご縁があると良いですね。