ツアーコンダクター

添乗員から転職するなら何がいいか元ツアコン考える

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添乗員から転職したい人いますか?

添乗員そろそろ潮時かなと感じても、転職するなら何がいいか、今ひとつ分からない。

そういう人って多いと思います。わたしも経験があるので。

というわけで、ツアーコンダクターからの転職について元添乗員が考えます。

添乗員から転職するなら何がいいか元ツアコン考える

添乗員から転職と言うものの、ツアーコンダクターを起点に考えるって、わりと大変かも。

だけど、添乗員の仕事には、他業種に応用できる要素がありました。

経験を活かせる転職を探りつつ、下記に職業をいくつかあげます。

営業(事務)・販売

添乗員から転職するなら、営業(事務)・販売で探してみるのはどうでしょう。

両者には言葉の使い方に似ている点があるからです。

●添乗員...観光地を案内し土地の見どころや名産品など説明する

●営業・販売...親しみやすい雰囲気で自社製品の良さを伝える

添乗員の「人前で話すことに慣れている」経験は、営業で活かせると思います。

営業にはサービスの要素と事務的な面の両方が含まれますが、それはツアーコンダクターも同じですよね。

一見すると「人前で話す」「観光地を歩く」と、ツアーコンダクターに事務の要素など無さそうに見えますが...

ツアーの前日準備や当日の金銭管理と諸々の調整、電話連絡や後日の精算報告など、業務に事務的な要素はたくさんありました。

ツアーコンダクターの事務業務が得意だったなら、あなたには事務的センスがあります。

「営業事務」といった、事務的要素が強い営業職など転職しやすいかもしれないですよ。

とはいえ、営業・事務職への転職は気が進まない人もおられるでしょうか。

その場合、ショップ店員のような接客サービスへの転職を考えても良いかもしれません。

接客・サービス

添乗員から転職するなら、接客やサービス業で探してみるのはどうでしょう。

人あたりの良さやコミュニケーション能力を問われる添乗員の経験は、お客様が欲しい商品を探すお手伝いやアドバイスをするショップ店員で活かせると思うからです。

よくある意見として、「店員は立ち仕事で体力的な負担が大きい」というのがあります。

ですが添乗員としてツアーに従事していたのであれば、その点は心配ないです。

ショップ店員だと基本的に室内業務で空調も整っており、屋外が多いツアーコンダクターよりも体力的に負担は少ないので。(わたしの経験ではそうでした)

業務内容としては、接客以外にも

・レジでの金銭取扱い
・在庫管理や発注業務
・検品や個数チェック
・閉店後のレジ締め
・売上の集計

など事務的な要素も少しありました。

そういった業務は、添乗員にどこか通じるものがあります。

完全に転職とはいかないまでも「本当は添乗員を続けたいけれど、今の時期だけ仕事が無い」...といった際に候補に入れてみてはどうでしょうか。

だけど、これを機に自分はもっと専門的な転職先を探したい、という人には...

下記の案を考えました。

専門・その他

ツアーコンダクターから転職というと未経験の分野で?と思いきや、添乗員って意外な特技を持っていたりしませんか?(教員免許や看護師免許ほか、元CAさんとか)

別の職業を経てツアーコンダクターになった場合、専門的な資格を持っているケースもめずらしくありません。(わたしも司書と通訳ガイド資格あります)

その資格や資質、今から再び転職に活かせるのではないですか

元の専門職に、きれいに収まるとは限らず、ほんの例えばの話ですが...(※要はかけ合わせて自分なりの突破口を見出すご提案です)

・看護師と旅の要素をかけ合わせトラベル用健康グッズ開発

・接客と教育を掛け合わせて教習指導員(自動車学校の先生)

上にあげた教習指導員ですが、国家資格を取得する必要があります。一般的には自動車学校へ入社後に、職場で指導を受けながら目指せるようです。

そのほか、マイクを通して人前で話すのが得意なら司会者的な何か、テレビショッピングのMCなど言葉を活かせる職業もあるのではと思います。

いつだったか、有名な通販会社のMC募集(大卒&トーク経験者)求人を見かけたことがあります。世の中にはこういう職業もあるのか、と妙に感心しました。

また、接客の要素がある専門職でノースキルから始めたい人には、「ネイル」「リラクゼーション」といった美容の分野もあるようです。

工場・製造業

添乗員から転職するなら、次はお客様と接する仕事を避けたいと考える場合もあるかもしれません。

そういった際は、工場・製造業で転職先を探してみてはどうでしょう。

業務内容も「流れに沿って着々と遂行」といった感じで、不規則な対応を迫られる心配は少なそうです。

接客の要素のある仕事はちょっと...と思い始めた時に検討すると良いかもしれません。

ツアーコンダクターから転職したいけど何がいいか。迷いますよね

添乗員から転職したいけど、転職先が見つからない。そんな時は、人手不足の業界に目を向けてみるのはどうでしょう。

もしくは、一時的に報酬を得られるボランティアも視野に入れます。

物流・運輸

添乗員から転職するなら、物流・運輸の仕事はどうですか。

このところ宅配ドライバーの需要が急増していますよね。

原因は、ネット通販で買い物する人が増え続けているのに対し、ドライバーの供給が追いついていないからです。しばらくは仕事不足が理由で失職することは無いと思います。

IT・エンジニア

添乗員から転職するなら、ITエンジニアはどうでしょうか。

IT業界(特にITエンジニア職)も人手不足の成長産業で、完全初心者の教育から転職までサポートしてもらえる機関もあります。特に20代~30代前半の人におすすめです。

IT業界の勢いはシロウトの私ですらひしひしと感じます。わたしも若くて男子なら迷わずITかなと思いました。

旅行業とは別の場で、腰を据えて取り組める何かを探している人は、ぜひ。

新しい技術や知識を学ぶのに、まとまった時間が取れるうちがチャンスだと思います。(成長産業ということで、教育を受けられる環境も整っています)

福祉・介護

添乗員から転職したいけれど、事務や営業販売には向かない。

そんな場合は、福祉・介護業界を検討してみてはどうでしょう。介護職であれば、未経験でも喜んで受け入れてもらえる傾向にあるからです。

ツアーコンダクターは高齢のお客様とご一緒する機会が多く、年配者の接し方に慣れているため福祉・介護の業界で即戦力になれると思います。

介護職等で勤続年数が3年を超えると「介護福祉士」という国家資格の受験資格も得られるそうです。詳しくは社会福祉振興・試験センター公式サイトで見ることができました。

青年/シニア海外協力隊

添乗員から転職を検討してみたけれど、上記のどれも違うと思う人。

ならば青年海外協力隊に入ってみるのはどうでしょう。

”青年協力隊員”ということで年齢制限があると思われるでしょうが、募集の年齢は思うほど厳しくありません。(年齢が高いという理由で断られる可能性は低い)

・青年海外協力隊...19歳から39歳までの応募可能

・シニア海外協力隊...40歳から69歳まで応募可能

といった感じで、幅広い年齢で協力隊員として志願できるからです。

なおかつ、海外協力隊は既婚者でも応募できるのを知ってましたか?

じつは配偶者や家族の十二分な理解さえあれば結婚していても海外へ赴任できるのです。(注.配偶者や家族同伴で派遣先へ赴くことは不可。単身赴任が条件です)

さらに、ボランティアではありますが給与があり収入も得られます。自分の特技を生かして応募できそうな枠があれば検討してみてはどうでしょうか。

わたしは司書で志願しようかと考えていた過去があるのですが、時期を同じくして挑戦したい職業(通訳案内士)に出会ったため、応募は保留になっていたところです。

おかげで、添乗員の経験もできたので、それはそれで悔いがありません。

※JICA国際協力機構による2020年の募集は停止中。2021度の募集も2020年現在は未定。(任期中の隊員もコロナウイルス感染防止のため帰国されています)

応募を検討していた際は、「青年海外協力隊員になるには(なるにはBOOKS)」での記載が分かりやすく、海外派遣されるまでの道筋を知るための参考にしていました。

有償ボランティア

ところで、青年海外協力隊の他に、報酬を得られるボランティアって無いのかな?

今回そう思い、改めて調べてみました。

そして国内/海外の様々なボランティアを紹介するサイトを見つけました。→『activo(https://activo.jp/)』

基本的にはボランティアなので、報酬第一というわけには行かないでしょうが、お金には代えられない経験だってあるかと思います。

アクティボ(activo)という京都市にある会社(株式会社activo)が運営されています。

NPO・非営利団体・社会的企業と、そこで働きたい人・活動したい人をつなぐ事業をされているようです

とても果敢に取り組みをされているようにお見受けします。

お世話好き活動的な添乗員さんは特に、ご覧になってみてはどうでしょうか。

ということで、添乗員から比較的に実現しやすいかもと思える仕事を、元添乗員が考えてみました。

今はもう一生で一つの職業に固執して生きる時代でもありませんね。変化は前向きに受け入れて行動した方が良さそうです...

それぞれが、自分の意志に従って道が開けると良いなと思います。

わたしも引き続き、寄り道しながら前進していきます。