添乗員のメリットとデメリットについて知りたい人いますか?
ならば経験者のわたしが解説します。
ということで今回は、ツアーコンダクターのメリットデメリットについて書きます。
当ブログ運営者は添乗員した通訳案内士です。添乗は国内で2年ほど経験しました。
添乗員のメリットデメリットを経験したわたしが解説します
添乗員(=ツアーコンダクター)のメリットとデメリットって何なのか気になりますよね。
派遣添乗員の経験をもとにして、まずはメリットからの解説です。よかったら参考にどうぞ。
色々な場所に行ける
添乗員のメリットといえば、色々な場所へ行けることですよね。
旅先の観光地はもちろん、各種イベントや会議など、添乗員の仕事場所は意外と幅広いです。
・わたしの場合、派遣添乗員で国内ツアーのほか、学会・スポーツ大会・各種イベントへ派遣して頂いたこともあります
・添乗準備で旅行会社へ出入りした際は、代理店(営業事務)による旅行手配の様子を、ツアーコンダクターの立場から知ることもできました
様々な場所で旅や催しの舞台裏を見られる仕事ということで、その経験を別の何かに活かすメリットもあると思います。(転職しても役立つ知識や経験など)
時々お土産がもらえる
添乗員のメリットといえば、「観光地でお土産がもらえる?」
と想像する人もいるかもしれません。
わたしも実際に添乗をしてみて、お土産を頂けたことは確かにありました。
なので、それがツアーコンダクターのメリットだと言えなくもないです。
ただしお土産は必ず頂けるものではなく、「数ある観光地の中にはお土産を下さる所もある」といった感じでした
(だからと言って、観光地と添乗員が裏で手を結んでいるということはありません)
観光地がご好意で下さるお土産は温かく有難くも、これをメリットと呼べるなら可愛いものだと思います。
接客・おもてなし力が鍛えられる
また添乗員は常にお客様と接する仕事のため、「接客力」や「おもてなし力」が養われるのもメリットです。
ツアーを催行するに当たっては...
- お客様にいかに旅を楽しんでいただくか
- 不満が出ないよう前もってどう努めるか
といった気配りが必要で、先読み力も徐々に身についてきます。
ツアー中には、お褒めの言葉を頂くこともあればご意見を頂くこともあり、添乗では必ず何らかの評価(アンケート評価など)を受けられます。
ということで、添乗員であることは、お客様の目を通して自分の「接客力」「おもてなし力」を鍛える絶好の機会です。
精神的に強くなり物事に動じない
ほかに添乗員のメリット(?)として、「精神的に強くなれる」こともあります。
ツアーコンダクターならば現場の最前線で、何かと難しい局面に遭遇できるからです。
言い換えると...
・ツアーに関係するあらゆる人達の間で板挟みになりやすく、最も矢面に立つのが添乗員だと思います
・現場では時に、理不尽とも取れる扱いを受けることさえあるかもしれません
ですが、それに対処できる自分になれば大抵の物事には動じなくなるメリットもあります。
「具体的にどういうこと?」と深く気になる方は、添乗員になり実際の現場を体験してみるのも一つの手ですね。
添乗の経験を経て今よりも強い自分になれると思います。
不測の事態に慣れ段取り力がつく
そのほか、添乗員として同行するツアーでは予期せぬ事態が何かと起こりがちです。
状況はその時々で、何かしらのハプニングがついてきます。
- 悪天候
- 交通渋滞
- 怪我、病気、事故 ほか多岐に渡る
その際は、現場の最前線で処理にあたるのもツアーコンダクターの役割です。
不測の事態まで含め、旅の出発から終了まで滞りが無いよう旅程管理をすべく、ハプニングに対処してこそ添乗員の本領発揮となります。
ツアーで不測の事態に出会えば出会うほど、段取り力や統率力を養えるのも添乗員のメリットです。
添乗員のメリットほかデメリットも知りたい人へ解説です
ここからはツアーコンダーのデメリットついて解説します。
物事には常にメリットデメリットがあるということで、実際に感じたデメリット一例です。
朝は早く夜が遅い
添乗員のデメリットといえば、朝が早く夜は遅いことがあげられます。
ツアーコンダクターであれば朝は誰よりも早く出発地にいる必要があり、夜はツアー終了後の遅い時間帯に、ようやく自分の帰路につけるからです
日帰りの終日ツアーで8時間の添乗だとすれば、必要時間はそれをゆうに超えます。
実際の添乗時間(予定より長引くこともある)+αということで「添乗員の拘束時間が長い」とよく言われるのは、そういった事情からです。
睡眠不足になる
そして朝が早く夜が遅ければ、睡眠時間が取りづらくなります。
就寝に充てられる時間が短いのに加えて...
・「翌日に寝過ごしたらどうしよう」と心配で、眠れなくなることも度々です
・あるいは、運よく寝つけたとしても、眠りは浅くなる場合がほとんどでした
ということで、添乗員のデメリットとしては、慢性的な睡眠不足もありました。
どんなに眠くてもツアーが入っていれば早起きは必須です。
深く眠った後の起床ならまだしも、睡眠不足の上に早起きが続けば、誰しも負担に感じることでしょう。
栄養が偏りがち
ほかにも添乗員のデメリットとしては、仕事が始まると食事がおろそかになります。
添乗前日は打合せや準備、当日はツアーの催行とそれにかかる業務、ツアー後日には精算や報告業務があり仕事に入れば息つく暇がありません。
ツアーで供される食事も外食ですし、その前後もレストランやお店で買ったもので簡単に済ませることが多く、どうしても栄養的には偏ります
ツアーによっては業務優先で、食事時間が思うように取れない場合もあります。
そんなわけでツアーコンダクターだった時は、何かと栄養が偏りがちでした。
肌が荒れやすい
添乗員のデメリットといえば、個人的には「肌の調子が乱れやすいこと」もあげておきます。
- 先にお伝えした通り、添乗員になると思うように食事を摂れなかったり、睡眠を取れなかったりするため、わたしの場合は特に肌の調子が良くなかったです
- 美容にとっての大敵が睡眠不足であることは言うまでもありませんが、添乗員をしていると日焼けなど紫外線の影響も多く受けます
ですが、仕事が立て込むにつれスキンケアをする余裕も無くなり、自分のケアはつい後回しになりがちです。
そのため、お肌に受ける影響はデメリットだと思いました。
自分の旅は楽しめない
これを添乗員のデメリットと言うのもどうかとは思いますが...
・添乗員は誰かの旅のサポートをする立場にあり、自分の旅を満喫する立場ではないので、当然ながら真の意味で旅気分は楽しめません
・ツアーコンダクターとして派遣して頂く立場で、行先も基本的には選べないため、同じ観光地へ何度も繰り返し訪れることもあります
その場合、旅好きで旅行業に夢を持って入った人は、辛く感じるかもしれません。
添乗でお客様と同じ食事をいただく、あるいは温泉宿に泊まるといった経験は、わたしにもありましたが、やはりそれをメリットと呼べるなら健気なものだと思います。
とこんな感じで、添乗員のメリットデメリット一例ですが、いかがでしたでしょうか。
念のため、下記に振り返りです。
- メリット①色々な場所に行ける
- メリット②時々お土産が頂ける
- メリット③おもてなし力がつく
- メリット④精神的には強くなる
- メリット⑤段取り統率力がつく
また、デメリットなどと言うと「白黒ハッキリさせる」「善か悪か」といった二項対立に見えるかもしれませんが、物事はそれほど単純ではありません。
たとえば、「朝早く夜遅い」などは、通勤ラッシュに巻き込まれる心配は無く、通勤ラッシュが無かったのは個人的には快適でした。
- デメリット①朝は早くて夜も遅い
- デメリット②睡眠が不足しやすい
- デメリット③食事は栄養的に偏る
- デメリット④肌の調子は乱れがち
- デメリット⑤旅気分は楽しめない
食の問題にしても、もしかすると「野菜果物が苦手」「コンビニ食が好き】「外食が大好き」といった人であれば、わりと添乗員には適応しやすいのかもしれません。
自分にとっての優先事項は何なのか?と考えつつ、就業を迷っている人は参考にして頂けると幸いです。