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通訳案内士と韓国語のツアーガイドさん【日本国内にて】

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通訳案内士の現場で、韓国人ツアーガイド(添乗員)さんとご一緒したことがあります。

通訳ガイドで就業して少し経った、5年ほど前のことです。

当ブログ運営者は英語ガイドで、外国人の添乗員が同行するツアーも何度か経験しました。

ということで今回は、韓国人ツアーガイド(添乗員)さんについて下記にお伝えします。

通訳案内士と韓国語のツアーガイドさん【日本国内にて】

英語の通訳ガイドをしていると、英語を母国語としない依頼主(エージェント)からの仕事が時々あります。(要望される言語は英語)

めったに無いことではありますが、過去には韓国人のツアーガイド(添乗員)さんと数日間ご一緒する幸運にも恵まれました。

仕事で会った韓国人ツアーガイドさん

これは、わたしが通訳案内士に本腰を入れ始めた頃のツアーにまつわる話です。

今思い返しても、大変に珍しい内容だったと感じますが、諸事情により韓国人の同行者がつくガイド業務をお引き受けしました。

ゲストの大半は韓国人ではなく、母語は英語ではないという、英語ガイドにありがちな多国籍かつ変則的な対応を迫られる業務でした。

(※使用言語は英語)

難易度は高めだったものの、新人ガイドの洗礼には打ってつけで、添乗に必要なスキルを体感できたのも良かったです。

ツアーの進め方を細かにご指示頂いたわけではありませんが、学び多い仕事となりました。

そして、後に自分でもいったん、添乗員で就業する決意をします。

添乗員した理由はいくつかあるのですが、最大の引き金となったのが、このツアーでした。

韓国のガイド資格や制度について

ご一緒した韓国人添乗員さんによると、韓国でもガイド免許は国家資格のようです。

ツアー合間の雑談だったので、資格制度について詳しくは聞けなかったのですが...

普段は韓国で日本人(団体ツアー)を相手に観光ガイドをしながら、韓国から日本へ団体ツアーがある際は、韓国人の旅行者を引率されるとのことでした。

各国からの添乗員さんを見て思ったのは、大抵どの国でも添乗員が観光ガイドも兼ねているということです。(=資格制度において日本のようにガイドと添乗員の区分が無い感じ)

わたしがご一緒した添乗員さん(韓国人)は英語を話さないため、日本の仕事がメインだったそうですが、その同僚の方は英語が得意で、欧米ツアーへの引率もされると聞きました。

日本の通訳ガイドについても、実務内容には添乗員的な要素が多分にありますが、資格は添乗員と別々で、そこで生まれるねじれも多少あるように思います。

(新科目で近年「通訳案内士の実務」が加わったのも、そういった事情では?と推測します)

そんなわけで、せっかく取った添乗員資格が形骸化しないよう、わたしは添乗の現場にも出ることにしました。

日本人で韓国語の通訳案内士またはツアーガイド需要に思う

ここからは日本人の通訳案内士で韓国語による需要について、感じたことを書きます。

韓国語の通訳案内士で日本在住の場合

韓国語の通訳案内士(資格保持者)について、わたしが知るケースだと、日本人の他には国際結婚による日本在住の韓国人もおられました。

また、中国語の通訳案内士(資格保持者)も、日本で家庭を持たれている方にお会いしたことがあります。

そういった理由から、国家資格保持者の中には、婚姻を機に日本に定住し、国家資格を取られた方も一定数はおられる印象です。

けれど、どちらも研修に来られていただけで、実際に稼働されているかどうか分かりません。

日本人の有資格者についても、研修等でお見かけした方々と、現場でお会いしたことは今のところ無いです。(稼働の場が違うだけかも知れませんが...)

日本人では、通訳ガイドではなく研究職や通訳の道を究めている方、または資格は取ったけれど、需要が少ないためガイド就業する気はないと言った方もおられました。

これまでにお会いした韓国人の印象

当ブログ運営者は英語ガイドですが、これまでに現場で韓国の方とお仕事する機会が何度かありました。

そこでわたしがお会いした韓国出身の人達は、どの方も気さくでお喋り好きで楽しい方ばかりでした。

限られた経験なので、交流した人達が偶然に元気な性質だった可能性は否めませんが、わたしの印象だと韓国の方々は、一般的に人懐っこく活力があり口達者といった印象です。

また、日本語と韓国語は文法構造が似ていて、言語の相性が良いと聞いたこともあります。

それもあってか皆さん日本語もほとんど完璧でした。(もちろん大変な努力もされているでしょう)

習得のしやすさに地理的な近さも相まって、その分、韓国語の通訳案内士の競合相手は韓国人のガイドさんといった構造も生みやすくなっているように思います。

日本人で韓国語の通訳案内士について

韓国語の通訳案内士で日本人の場合、数年前であれば、韓国人旅行者が集まる観光地にビジネスのヒントがあったのかも知れせん。

わたしの活動範囲では、大分の由布院、福岡の大宰府などで、韓国からの団体ツアーを数多く見かけました。

一時期は「ここは韓国(または中国)ですか?」と皆さん冗談をおっしゃるくらい、韓国・中国系の旅行者で賑わっていました。

その後、国際政治がやや冷え込み、この記事を書いている今はコロナの影響で、インバウンド需要は見込めなくなっています。

今後は全ての言語の通訳案内士について、需要回復があるか定かではありません。

けれど韓国語ガイドについては、日本国内のみならず日本から韓国に移動(旅行)する日本人も視野に入れると、収入を得やすくなる気がします。

(国内だけだと「マーケット小さ過ぎ問題」というやつですね)

コロナ後の世界では、欧米からの旅行者よりアジア圏内の移動が増え、韓国語ガイドさんの商機が今よりは高まるかも?というのは、取るに足りない考えだと思われるでしょうか。

専門外の言語に口出しするようで恐縮でしたが、自分の経験から得た知識と感想ということで、お伝えをしてみました。