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通訳案内士の持続化給付金2020年【給与所得だと】

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通訳案内士でフリーランスの持続化給付金ですが、2020年に受給した方は大勢おられると思います。

わたしも給付対象だったので申請&受給しました。

ですが「まだ考え中の方もいるかも?」と思い、念のための覚え書きです。

あくまで一個人の知見を元にした情報となります。実際の申請にかかる問題点は、専門機関(税務署・税理士・サポート窓口など)で必ずご確認ください。

2020年フリーランス通訳案内士の持続化給付金について

通訳案内士(フリーランス)の持続化給付金について、申請しながら疑問に感じたことが多々あり、要点だけ下記にまとめました。

当サイト運営者は通訳案内士のため、主に通訳案内士に向けた内容となりますが、フリーランスであれば他の職種でも応用できるかと思います。

これであなたの悩みが少しでも軽くなれば幸いです。

フリーランスの持続化給付金はいつまで?

フリーランスの持続化給付金ですが、2021年の1月中旬まで申請ができます。

・申請期間:令和2年5月1日(金)~令和3年1月15日(金)まで
・電子申請(送信完了)の締め切り:令和3年1月15日(金)の24時まで

この記事を書いている現在2020年11月ですが、今からでも申請は間に合いますよ。

フリーランス持続化給付金の対象条件は?

給付金を受給するためには条件があります。

フリーランスで受給の条件

  • 2019年より以前から事業収入を得ていること
  • これからも事業を継続していく意思があること
  • 2019年に比べ収入が50%以下の月があること

その他、2020年1月~3月に開業した人も対象になります。

その際の条件

2020年の開業月から3月までの事業収入での月平均に対し、収入50%以下の月が2020年12月までにあること

です。

持続化給付金は確定申告をしてない人も申請できるの?

持続化給付金を受給するにあたっては、確定申告を済ませておく必要があります。

  • 確定申告をしていない場合…給付金の申請はできません(ただし特例あり)

※通常だと2019年分の確定申告の期限は過ぎているのですが、国税庁により「期限を区切らずに柔軟に対応する」とされました。希望があれば事前予約で税務署にて申告できます。

特例①

新型コロナウイルスの影響で外出が難しいなど、何等かの事情で2019年分の確定申告ができない場合、2018年分の申告書類でも給付金の申請ができます。

特例②

また2019年分の確定申告をしていない場合は、今からでも可能です。その後に、持続化給付金の申請もできるようになります。

ということで、結局のところ「持続化給付金を受給するなら確定申告は必要」です。

持続化給付金は開業届なしでも申請できるの?

また、中には開業届を出していないフリーランスの方もおられると思います。

ですが先にお伝えした通り、確定申告をしていれば給付金の対象になるので、開業届なしでも問題ありません。

開業届を出していなくても「白色申告」が済んでいれば、持続化給付金の申請はできます。

給付金は青色申告と白色申告どっちもOKですが...

確定申告をしていれば、「青色」「白色」どちらでも受給できる持続化給付金ですが、今回じっくりと考え改めて思いました。

給付金の上限が100万円だったということもあり...

「100万円以上の売上がある通訳ガイドなら青色申告が無難」

というのも、給付にあたり「青色」と「白色」で若干の差が見られたからです。

青色申告者にあって白色申告者に無かったもの→『季節性収入特例』です(長くなるので詳しくは割愛させていただきます)

同じ額の収入を得ていても、青色申告か白色申告かの差で受給額が(10万円~20万円単位で)変わってくるケースがあるように思います。

ということで、「やっぱりフリーランスの確定申告では何かと青色が有利なのだ」と実感した所でした。

通訳案内士の持続化給付金2020年【給与所得だと?】

さて通訳案内士だと、フリーランスの収入でも給与所得として支払われたりもしますね。

そんな事情もあり、持続化給付金は雑所得・給与所得でも認められるよう修正されました。

給与所得で持続化給付金は申請できるの?

2020年5月1日の開始当初は、事業所得のみ申請が認められたフリーランスの持続化給付金でしたが、2020年6月29日から給与所得でも申請できるようになりました。

・給与所得による持続化給付金の申請…2020年6月29日以後の新規申請であれば可能

制度の修正が行われ、「主たる収入が雑所得・給与所得の個人事業者」も持続化給付金の対象に入ったからです。

・雑所得・給与所得による申請ができるのは、新規申し込み者のみとなります
・それ以前に事業所得で申請をしていた場合、残念ですが再申請はできません

通訳案内士の場合、取引先からの報酬が「給与所得」として支払われる場合もあり、6月29日以降に給付金の対象となられた方も多かったのではと察します。

ほとんどの通訳ガイドさんは既に受給されたこととは思いますが...考え中であればご参考に。

お悩み中のフリーランスの方も、どうぞ。

給与所得と事業所得の両方がある場合は?

通訳案内士にありがちな例として、フリーランスの収入を給与所得と事業所得の両方で確定申告された方もいると思います。

その際は、給付金はどちらか一方で申請することになります。

ですが給与所得を優先して申請する場合は、必要書類がやや増えます。

必要書類

  1. ・業務委託契約書の写し、または
    ・契約があったことを示す申立書
  2. 支払者が発行した
    ・支払い調書か源泉徴収票、または
    ・支払い明細書
    (支払者の署名または記名押印のあるもの)
  3. 支払いがあったことを示す通帳の写し

書類は①~③の中からいずれか2つを提出。ただし②の源泉徴収票を提出するならば①との組み合わせが必須とのことです。

また給与所得で申請するのであれば、上記2点に加え保険証の写しも添付します。

国民健康保険証の写し+①~③から、いずれか2つ

これらを提出するのは、当該の給与所得が「実質的には事業所得である」と証明する必要があるためです。

フリーランスの持続化給付金で必要書類は?

フリーランスの持続化給付金を受給するために、必要書類は以下の通りです。

・売上に関する情報

  1. 2019年の確定申告書(控)
  2. 2020年の売上減少月の台帳

・口座に関する情報

  1. 通帳の写し(給付金の振込のため)
  2. 運転免許証など(本人確認として)
  3. 国民健康保険証の写し(※雑所得・給与所得で申請する場合)

確定申告書の収受印について

そのほか注意点として確定申告書には収受印が必要です。収受印が無い場合、今から印をもらうことはできません。

収受印が無かった確定申告書については、以下の書類を収受印の代わりとします。

収受印の代わりは下記から1つ

・確定申告書の受付日時の印字…税務署からe-Taxで申告していた場合
・受信通知(メール詳細)…自宅からe-Taxで申告していた場合
・納税証明書(その2所得金額用)…受付日時の印字もメールも無い場合

※納税証明書について

  • 確定申告をした結果として納税額がゼロの場合は、税務署で保有個人情報の開示を行い「保有個人情報の控え」を取得すれば大丈夫です。
  • 税務署の担当者から聞いたのですが、納税額ゼロでも、確定申告をしていれば「納税証明書」は発行してもらえるそうです。

必要に応じて、できるだけ負担が少ない方法を取られると良いと思います。

売り上げ台帳の書き方で注意点はあるの?

あと売上台帳の書き方として、下記の項目は必ず記載が必要です。

・売上台帳という文字…書類の上の方に「売上台帳」
・事業者名…自分の氏名(または屋号)
・取引先名…取引が無かった場合は「売上なし」でOK
・2020年〇月…売上が50%以上減少した月
・売上合計額…売り上げ100%減の月なら0円でOK

イメージとしては、こんな感じになります。

通訳ガイドだと、収入100%減の対象月があれば簡単です。(切ない)

2020年〇月 売上台帳
 事業者名:田中 花子 

日付 取引先 内容 数量 単価 金額
〇月売上なし
合計 0

台帳は、PCで作成するほか、ノートなどに書いた手書きのものでも大丈夫です。

こんな感じで、何かの足しになれば嬉しく思います。

持続化給付金のコールセンター
(2020年9月以降の申し込み者用)

  • 問合せ相談:0120-279-292
  • IP電話用:03-6832-6631

8:30~19:00 日曜~金曜(土曜日・祝日を除く)

今回は以上です。

あ、あと「もう廃業しよっかな」と思ってから申請すると不正受給になるそうです。

無いとは思いますが、くれぐれもお気をつけを!

ということで、また次回に。