通訳ガイドの一次試験・歴史に独学で合格したい人いますか?
わたしは自分なりの工夫で勉強し合格しました。
今はいちおう通訳案内士です。
通訳案内士の歴史科目に独学で合格することはできるか、できないかと問われたら...?
打つべき手を見極めれば、難しい試験でも独学合格は可能だと考えます。
とういうわけで、歴史の一次試験と独学についてお話しします。
通訳案内士・筆記試験(日本歴史)の場合、①前年度合格または②歴史能力検定日本史1級か2級に合格 ③大学入試センター試験「日本史B」60点以上 から、①~③のうち1つで受験科目免除になります。(2021年現在)
※センター試験には有効期限があるのでお気をつけください※
通訳案内士 一次試験へ向け歴史の独学対策
一次試験の過去問題を解く
今ある知識は置ておいて、まずは独学で過去問題を解くことから始めます。
過去数年分の試験問題を手に入れ、何の準備もせずに解いてみて下さい。
通訳案内士の模擬試験で、自分が今取れる点数が分かれば大丈夫です。
一次試験までに足りない点数アップを目指し、あとは覚えるのみです。
過去問題を解き自分の平均点が分かった時点で、過去の問題はいったん忘れてください。
受験者が取り組むべきは、これから出される問題だからです。
- 「足りない点数アップ」というのは、「手抜きや楽をして通訳案内士への抜け道を探す」という意味ではありません。
- 同じ努力をするにも、より結果が出やすい努力の仕方があるのでは?という考えのもと、いくつかの提案をしたいと思います。
※筆記試験過去問題の一部は、日本政府観光局・JNTOの公式サイトで閲覧可能です。また、通訳案内士 過去問題で検索すると上位表示されます。
高校生の歴史を独学し直す
とにかく何かを始めたいのであれば、高校生用の教科書を読んでください。
歴史は高校生レベルまで理解すれば、合恪の可能性が高まります
身近にいる高校生や親戚・知人から不要になった教科書(高校生用)を譲ってもらうと良いです。
もしも見つからなければ、購入することもできます。
こちら、最近版です。
高校教科書を基礎として、他の参考書も併用すれば勉強しやすいです。
あと、暗記が不安なら、こちら書き込み式の参考書も便利かと...。
日本史は内容が毎年大きく変わるものでは無いため、中古本も活用できます。
ただし、新たな研究や発見により書き換えられた史実も少しだけあります。
その点は、充分お気をつけください。
小学生や中学生の歴史本でも独学
高校生の教科書を読んで負担に感じたら...。
小学生向けの歴史本を見るのも良いですね。気分転換になり、理解も深まります。
蓄えた知識の反復・記憶の定着にも役立ちます。
視覚に訴える小学生向けの日本史本も使用します。
参考書として中学生向けの本も良いですが、その際は挿絵や図が豊富なものがおすすめです。
高校歴史を定着させる対策も
高校生レベルの歴史は、一次試験に向け意識的に対策強化します。
せっかく覚えた史実を忘れないよう、様々な参考書を使うと楽になります。
高校の教科書に則した内容で、視覚的なものが良いです。
仏像・建築 (寺社仏閣や城、洋館、教会、駅舎など)・庭園・文学・絵画(襖絵)・焼き物・古墳・遺跡など図版や写真による収録物にも留意します。
文字が見やすく配置・彩色・デザインされた参考書を使用してください。
高校生向けの日本史で、視覚に訴える参考書です。
こちらの参考書は、高校教科書に準じる内容ですが、本文も図版も色刷りで見やすいです。
独学した歴史を地理と関連づける対策
今まで覚えてきた歴史には、それぞれ関連する所在地があります。
日本歴史と日本地理を結び付ける
通訳案内士の一次試験対策として、歴史を勉強することで地理の知識も増やすことは可能です。
北海道から沖縄まで、日本全国にある各観光地と結びつけながら地理も勉強すると効果的です。 ひとつの土地や時代に偏らないよう気をつけてください。
・歴史と地理の両方に詳しくなると…一般常識科目の対策にもなり一石三鳥です
けれど、同じ参考書で長い時間勉強すると飽きます。
新鮮な気持ちで独学を続けられるよう、複数冊の参考書を交代で使用してください。
常に新しい刺激を脳に入れることで、学習意欲を保つことができます。
大皿に盛られた単品料理には飽きやすいですが、彩ある小鉢料理なら沢山の量を食べられる、といった感じです。
一次試験の歴史対策が不安な時は…
外国語と違い、通訳案内士の一次試験において歴史は出題範囲が明確に決まっています。
日本史では確実に点を取る
正答を知らなかったとしても、回答はマークシート式です。
他の知識があれば、消去法で正解する可能性があります。
高校生までに教わる日本史を軸に、一次試験の対策をすれば合格率は高まると思います。世界遺産や国宝・文化財など話題性がある場所も忘れずに。
通訳案内士・歴史は覚えるべき事をしっかりと覚えさえすれば、点数が取れる科目です。
通訳案内士・歴史科目の回答は4択マークシート方式
わたしは何の準備もぜずに通訳案内士・一次試験の過去問題を解いたら、どの年度も30点は取れました。
(受験決意当時の点数です。頭が悪くてすみません)
一次試験の合格基準が70点として、0点を70点~100点ほど引き上げるのは失敗確立が高いです。
ですが、今ある30点を40点引き上げることができれば?
70点に到達で通訳案内士に無事合格と考えました。
一次試験で100点を取れなくても、通訳ガイド試験に合格する可能性はある。
そう考えると少し気持ちが楽になりました。
そして独学を続け、結果は合格でした。
全部で3回受験したのですが、複数の参考書で覚える勉強法で対策し歴史は一度も落ちたことがありません。
ということで、まとめです。
- 過去問題で出題傾向と実力把握
- 高校生の教科書を軸に独学
- 小学生・中学生の本も活用
- 色や絵が豊富な参考書で暗記
- 地理や観光地と関連して記憶
諦めず続けると良いですよ。
そうすれば確実に合格点へ近づきます。