通訳ガイドの口述試験で服装に悩んでいる人いますか?
わたしも、受験の時どうしようか迷いました。
無事に合格し、今は曲がりなりにも通訳案内士です。
というわけで、今回は二次試験の服装について、お話しします。
ジャケットを決める
スーツじゃなくても大丈夫?
特別な規定はなくても、ジャケットは着用するほうが安心です。
わたしが受験した時は、上下揃いでスーツの受験者もいましたが、全員が完璧にスーツ姿というわけでもありませんでした。
女性であればワンピース着用(ジャケットなし)の方や、男性でセットアップではないスーツ風ジャケットの方もいました。
面接に際しては、スーツを着たほうが自信が持てるのであれば、その方が良いと思います。
面接官はスーツ姿ですし、受験者としても身だしなみはとても大事だからです。丁寧にしておいて、し過ぎることはないと思います。
スーツがなくても悲観する必要はないですが、これを機に新しく購入するのであれば、黒や紺などのダークカラーがおすすめです。
その色なら、実際の通訳ガイド業務でも大活躍するからです。
ジャケットの中も選ぶ
ボトムスはどうする?
男性であれば、紺やグレー、黒のような控えめな色のボトムスの方が殆どでした。
女性もパンツスーツ風で問題ありません。スカートやワンピース等を合わせても、大丈夫です。色合いは、あまり派手過ぎないものが良いです。
余談ですが…「ワンピース」「カットソー」というファッション用語は、和製英語なのだそうです。
「ボトムス」も日本語の意味合いと英語では微妙に異なるようです。他にもありそうですね。くれぐれもお気をつけください。
インナーはどうする?
ジャケットの中に着るものは、女性ならばカットソーやブラウス・男性ならばワイシャツなど必要に応じて選んでください。
口述試験は冬場に行われるため、薄手のニットカットソーでも合うと思います。
面接試験であることを忘れずに、しっかりと落ち着いて見える服装であれば安心かと。
そうすれば、合否に響くような良くない印象を持たれることは無いはずです。
ネクタイはどうする?
あくまでも自分が受験した時の手応えですが、男性の場合ネクタイは、「あり・なし」どちらでも大丈夫の印象でした。
ネクタイ姿の方が堂々と話せるのであればあった方が良いし、ない方が平常心でいられるのならなくても良いのでは?というのが個人的な見解です。
万が一試験に落ちた時、ネクタイをしてなかったことを後悔するかも、と思う男性の方は是非ともしていって下さい。ビジネススーツもまた、しかりです。
持ち物にもご用心
わたしの記憶が間違っていなければ、面接室にはバッグも持って入るよう指示がありました。
自分にとっては想定外のことで、やや戸惑った覚えがあります。
服装を決める時、バッグにまで気が回っていなかたので...というより、バッグは控室に置いていくものだと思ってました。
皆さまの時には状況が変わるかも知れませんが、「持ち物も面接室に持って入る可能性あり」と、念のためご留意ください。
わたしの場合(ご参考まで...)
わたしの場合セットアップのスーツではなく、ジャケットを着用しました。ジャケットの中はニットカットソーで、下はスラックスでした。
足元は革靴で、全体的な雰囲気はパンツスーツ風といった感じです。その試験で合格しましたので、特に服装に問題はなかったかと思われます。
足元は革靴かパンプス
頭からつま先まで見える面接
ジャケットやスーツに合わせて、足元は革靴か女性であればパンプスを履いても良いです。
ヒールがある場合は2~3センチ以内でしょうか。あまり高すぎないものが安全だと思います。(緊張で足がもつれないように...)
2次試験の場合、受験者は椅子に座って面接官と対面します。入室から退室までの間、服装や振る舞いも見られていると思います。
わたしが受験した時は面接官には机がありましたが、受験者には椅子のみで机はありませんでした。思いのほか、全身を見られる試験なのだと実感しました。
自信を持って着ていられる服で、面接官には好印象を持って見てもらえると良いですね。それまで蓄えてきた力を十二分に発揮できれば、合格まであと一歩です。
避けた方が良いもの
Tシャツ・スウェット
くだけ過ぎた服装は、面接試験では特に避けた方が良いかも。
1次試験ではそれほど服装を気にする必要はないのですが、2次試験となると話は別です。
チノパン・ジーンズ
せっかくジャケットを着用しても、下に履くものがチノパンやジーンズだと好感度が下がってしまいます。(採点には厳しく加味されないのかも知れませんが...)
服装も最後まで気をぬかず、何とか印象アップを目指したいところですね。
スニーカー
前にもお伝えした通り、面接では足元まで見えるようになっています。スニーカーよりも、革靴にした方が印象は良くなるかもしれません。
現役ガイドとして
わたしは、合格後に外国からのお客様を実際にアテンドする機会に恵まれました。
過去5年ほどの経験を通じて思うのは「通訳ガイドの服装は、案外自由ではない」ということです。
たとえば、何かの公式ツアーであれば服装規定がある場合が殆どですし、VIPのお客様の場合も基本的にはスーツ着用で業務に就きます。
個人のお客様のツアーなど厳しい決まりがない場合も、服装が通訳ガイドの印象を大なり小なり左右することは確かです。
そういった意味で「通訳ガイド国家二次試験(面接)」というのは、プロとしての装いを試される第一歩かと思います。
- ジャケット着用で好感度と自信を上げる
- 信頼感ある落ち着いた服装で、足元も気をぬかない
- Tシャツ・スウェット・ジーンズ・スニーカーは避ける