先日、『ラスト・クルーズ』という映画が日本に初上陸しました。
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」船内にて発生した新型コロナウイルス
(集団感染)がテーマのドキュメンタリーですが、あなたはもう見ましたか?
わたしは気になって公開後すぐに見ました。
当ブログ運営者は、ご依頼に応じて稼働する通訳案内士です。
ダイヤモンド・プリンセスとは、同じ土地の生まれで、ちょっとした思い入れがあります。
映画「ラスト・クルーズ」ドキュメンタリーの感想
この映画は、2020年2月に新型コロナウイルスの集団感染が起きた、大型客船「ダイヤモンド・プリンセス号」の当時の様子を伝える貴重なドキュメンタリーです。
乗客乗員による証言や記録映像も交えながら、実際の船内外での出来事を垣間見られます。
※画像は映画からの引用ではなく、イメージ画像です。
『ラスト・クルーズ』ダイヤモンド・プリンセス船内の映像
新型コロナウイルスのクルーズ船集団感染から1年。
2021年3月に、アメリカで公開されたドキュメンタリー映画『ラスト・クルーズ』ですが、日本でもこの度4月28日から公開が始まりました。
クルーズ船ダイヤモンド・プリンセスが横浜に戻ってきた日
2020年1月20日に横浜港を出発したダイヤモンド・プリンセスが、再び同港へ戻ってきた2月のあの日、あなたは何をしていましたか?
わたしは九州の自宅にいて、ニュースに映し出されるその姿を、じっと見つめていました。
そして、過去に何度となく地元(長崎)にも寄港し、よく見知っていたそのクルーズ船を前に、何とも例えようのない思いを抱いていました
というのも、わたしは通訳案内士で、その大型客船と色んな意味で関わりがあったからです。
その船は、地元生まれの船でもあり、建造当時から何かと関心の的でもありました。
ドキュメンタリー映画『ラスト・クルーズ』の感想レビュー
映画『ラスト・クルーズ』の制作者は、HBO(アメリカの有料テレビ局/ドキュメンタリーに定評あり)ということで、船内撮影の映像をメインに臨場感ある内容となっています。
乗客乗員の方が記録していた実際の映像を交え、当時わたし達が知り得なかった船内の様子も、部分的ながら見ることができます。
※画像は映画からの引用ではなく、イメージ画像です。
『ラスト・クルーズ』ドキュメンタリー(原題:The Last Cruise)
さて、映画を見ての感想ですが、乗客や乗員の視点から船内風景が実にリアルに映し出されていたと思います。
・わたしは通訳ガイドという職業柄、同クルーズ船や、その乗客乗員の方々を間近で見る機会があり、船内業務で一度だけ入船させて頂いたこともあります
・またダイヤモンド・プリンセスと限らず、クルーズ船の業務で、他の大型客船・乗客乗員の方々と接する機会もありました
合わせて、若干ながら航海中のクルーズ船内の業務を頂いたこともあります。(ダイヤモンド・プリンセス号ではないのですが、その時は横浜港から乗船でした。)
プリンセス号は地元建造の船なので、国際港に戻って来る度に「遠く旅に出ていた妹か娘が故郷に帰ってきた」かのような感慨を抱く長崎市民(県民)も数多くいたことと思います。
わたしも、そのうちの一人です。
そんな事情もあってか、場面の一つ一つに現実味が感じられ、過去にご一緒したゲストやクルーのことなど思い出されて仕方がありませんでした。
・ある日突然に目の前に訪れた、未知のウイルスへの集団感染を恐れながら、限られた船内に30日もの間留まることを余儀なくされた人達
・何の前例も予備知識もないままに、最前線で事態に対処するしかなかった医師やスタッフ
・それぞれの立場から、個々の苦しみや悲しみや戸惑いが証言されているものの、その不安や恐怖は誰にとっても共通するもので、見ていてとても他人事とは思えません
・当初あまり報道されることが無かった、船内スタッフ(ごく一部ではありますが)の映像や証言が見られる点も貴重です
日本の報道機関のみならず、海外メディアによる映像記録を見ることは、複眼的思考にも役立ちます。
そういった意味で、『ラスト・クルーズ』は、見逃せないドキュメンタリー映画です。
まだ見ておられない方は、これを機にご覧になってみてはどうでしょうか。
日本初、緊急独占配信で視聴可能
映画『ラスト・クルーズ』について、日本初上陸の独占配信で、視聴できるのは今のところU-NEXTのみです。(注.2021年5月6日現在の情報です。視聴の際は必ず最新の状況をお確かめください)
この映画、U-NEXTに加入することがあれば、ぜひチェックしてみてくださいね。
※2023年10月14日の時点でラスト・クルーズの配信はされています。
※記事をご覧になった際の最新状況はU-NEXTサイトでご確認下さい。