通訳案内士といえば、広島県のガイドさんが忙しかったイメージです。
プロの世界を6年ほど垣間見て、そう感じるようになりました。
国家資格を取得するまでは、東京や京都のガイドさんの需要が高いイメージでしたが...
自分の経験をもとに、広島のガイドさんも重要が高く思いました。
通訳案内士は広島が忙しいイメージでした
今回のエピソードは主にコロナ以前のことになりますが、下記の理由により広島の通訳案内士さんは忙しかったイメージです。
通訳ガイドで広島市へ
広島の通訳ガイドさんが忙しかったと思う理由として、実際に目にした光景があります。
わたしは九州が拠点のガイドで、いつもは主に九州内で稼働してきました。
そんな折に本州方面へのお仕事に恵まれ、その日は広島のホテルでお客様との待ち合わせでした。
お会いする場所はロビーということで待機していたのですが、同じ時間帯に同じロビーで、ウエルカムボードを持った方(通訳案内士)が3名ほどおられ、その光景が衝撃でした。
わたしの地元だと、通訳案内士どうしロビーで遭遇する率は低く、あったとしても別のガイドさんお一人と一緒になるくらいです。(過去に2回ほど)
そんなことに驚く自分を田舎者だと思いつつ、広島のガイドさんって、やっぱりお忙しいと思った出来事でした。
通訳案内士にも広島は魅力的
けれど考えてみれば、広島は通訳案内士にとっても大変に見どころある場所です。
話題性が高く、世界中の人を惹きつける数多くのものが広島県にはあると思います。
・世界遺産→原爆ドーム、厳島神社、広島城
・平和学習→平和記念公園、平和記念資料館
・戦争遺構→軍都や軍港としての歴史
・ご当地キャラ→カープ坊や
・自動車産業→マツダ自動車
・地方のグルメ→お好み焼き、もみじまんじゅう、牡蠣
・適度に都会→ユニクロ、無印などのショッピング
・スポーツ→広島東洋カープ、MAZDAスタジアム
・和の雰囲気→安芸の宮島(紅葉)広島城、縮景園
・伝統工芸品→熊野筆
と、すぐに思い浮かぶだけでも、こんなにありました。
ところで、カープ坊やに前髪(緑色)があること、通訳案内士になってから知りました。
(いがぐり頭だと思い込んでいたけど、よく見ると前髪...)
カープ坊やiPhone X ケース iPhone XS ケース どこでもくっつくケース≫
個人的には、市街から遠く離れた大久野島にも興味があります。(平和学習のため)
広島の通訳ガイドさんが忙しいと感じた出来事
その他、広島の通訳ガイドさんが忙しいと感じた理由として、広島県の立地もあります。
広島を拠点に近隣の県へ
通訳案内士にとって、居住地から各地へのアクセスは重要な問題ですが、広島県は位置的にとても理想的に見えます。
近隣県の山口・島根・鳥取・岡山のちょうど真ん中に位置し、九州は福岡、それから四国もアクセス圏内だからです。
また、これまで日本を訪れる外国人ゲストといえば、日本に何日も滞在し全国の主要地を巡って来られるパターンが多かったように思います。
わたしが地元でお迎えしたゲストも、関東や関西の後に九州へ来られるといった感じで、そこで広島を経由されるお客様もわりとおられました。
外国人ゲストも広島経由
中でも印象に残っているのが、今年2020年の3月後半にお迎えしたお客様です。
その頃はもう新型コロナウイルスの影響で自粛ムードが高まり、地元の観光地はどこも開店休業の貸し切り状態でした。
そんな中、お客様が「広島では外国人観光客とたくさんすれ違ったのに、ここでは一人もいない」とおっしゃったのが、軽い衝撃でした。
3月のこの時期に、こんなに人がいない観光地なんて初めて見た…と苦々しく思っていたところ、やっぱり広島の通訳ガイドさんって需要があるのかも、と思った出来事でした。
わたしも大好きな広島
今はコロナの影響で、観光地はどこも厳しい状況かと思いますが、広島県はわたしにとっても大好きな場所です。
コロナ以前はガイドのほか添乗員としても、訪れる機会に何度か恵まれました。
添乗ではいつも、厳島神社(安芸の宮島)で参拝者の人だかりに「外国人の団体ツアーだと難易度が高いのでは?(いかにも迷子が出そうな雰囲気)」と危機感を覚えたものです。
そんな場所で日々ガイドされる広島の通訳案内士さんの実力って...と尊敬の念も高まりました。
今後について思うこと
コロナ後の世界では新しい生活様式に応じ旅の形態や目的も、おそらく今までとは違うものになるかと思います。
それでも広島は、旅行者にとって訪れたい場所であることに変わりはないはずです。
今後しばらくは、国内からの旅行が主流になるでしょうが、そこでまた新しい価値の発見もあるかもしれません。
正直なところ、わたしにも今後の明快な見通しがある訳ではないですが、これまでの経験から得た学びなら少しはあります。
ということで、当ブログから引き続き発信していく予定です。
そんなわけで、また次回に。