通訳案内士の一次試験に、独学で合格を目指している人いますか?
わたしは自分なりの工夫で勉強し、一次試験に合格しました。
今は、ご依頼に応じ稼働する通訳案内士です。
通訳案内士の一次試験に独学で合格することはできるか、できないかと問われたら...?
打つべき手を見極めれば、通訳案内士の独学合格は可能と考えます。
英語科目は全てマークシート方式ですが、語彙・読解・文法・日本事象の対策が不足していると、正答できません
というわけで、通訳案内士の一次試験・独学(英語)についてお話しします。
通訳案内士・国家資格(英語)の場合、英検1級または①TOEIC Listening & Reading Test 900点以上②Speaking Test 160点以上③Reading Test 170点以上①~③いずれかで一次試験の受験科目免除になります(2021年現在)。
※TOEICには有効期限があるのでお気をつけください※
・プロとしての活動を念頭に置くのであれば、科目免除ではなく外国語筆記試験で受験しておくとガイドの勉強になります。
通訳案内士の一次試験に独学で合格する対策
通訳案内士の独学で勉強法についてですが...過去問題を解いてみよう
今ある英語力は置いておいて、まずは過去問題を知ることから始めます。戦う相手の姿を知れば、打つべき手も見えてくるからです。
過去数年分の試験問題を手に入れ、読んでみて下さい。
過去問を見ていると、何となく傾向が見えてきます。
通訳案内士の過去問題を見るのは、出題の傾向と自分の点数を知るためです。次の試験に同じ問題が出題される可能性は低いので、過去問題集は出題傾向を知るための手段としてのみ用いてください。
そして、自分に足りない所が分かれば大丈夫です。
試験日までに自分の短所を補う計画を立て、あとは実行するだけです。
※筆記試験過去問題の一部は、日本政府観光局・JNTOの公式サイトで閲覧可能です。または、通訳案内士 過去問題 で検索すれば上位表示されます。
単語対策をしよう
独学で何かを始める場合、単語学習が取り組みやすいです。
暗記には長い時間を要します。単語の暗記は独学しやすいので出来るだけ早く始めます。
通訳案内士の一次試験で使用される語は、日本事象を表わすことが多いです。こたつ・お守り・忍者・お堀・手水、と英語の技能検定試験には出ない単語ばかりです。
英検やTOEICで好成績を収めていても、歯が立たないということが起こり得ます。
ですから、日本事象を表わす英単語を毎日しっかり覚えてください。
日本事象を言い当てる単語力があれば、二次試験だって恐くないですよね。
あまり多くの参考書に手を広げ過ぎないよう注意が必要です。勉強が追いつかず、かえって焦るのは本末転倒なので。
信頼できる本を1冊(=単語対策本。受験が長引いた場合は2冊まで)選び、それを徹底的に覚える方が良いです。
慣れないうちは苦しいですが、通訳案内士になれば頻繁に使う語ばかり。
身に着けておけば、近い将来に必ず役立ちます。
気分転換で文法対策もしよう
一次試験のために単語を覚えても、文法につまずき失敗するのは勿体ないです。悔いを残さない通訳案内士試験にするよう、気をつけたいところですね。
けれど、限られた時間でじっくり独学するのは苦しい気が...。
文法の見直しは単語の勉強に疲れた時、気分転換で行うとはかどります。
移動などの隙間時間を活用するのも良いです。
文法書を1冊読まなければと考えると、プレッシャーに感じるかも知れません。
- そういう時は、勉強を少しずつ続けられるよう工夫すると良いですよ。
- 色々試した勉強法の中で、参考書をバラバラにするのが効果的でした。(糊部分を解体して小冊子を作る感じです。)
それを常に持ち歩き、隙間時間などで読み返します。
バラバラにして持ち歩いたのは、この参考書です。
合わせて読解対策もしよう
独学で文法の見直しを進めつつ、一次試験のための読解力も深めて行きます。
長文を漫然と読むのではなく、全ての文の意味や構造を理解しながら読み進めます。わからない単語が出てきた時は、必ず意味を調べてください。
日本事象を題材としていなくても、学習には有効なので。
通常の英語と通訳案内士試験ならではの英語を
両方同時に身につけて行くさじ加減はとても重要です。
どっち付かずにならないよう、バランス良く目配りしていきます。
下記の参考書は上の章で挙げたものと同じですが、文法と読解の対策両方を独学でき、おすすめです。
加えて作文対策をしよう
英作文は1~2日に1作のペースで取り組みます。
やり方は簡単で、ノートに5行ほどの作文を、定期的に書き続けるだけです。
難しい構文を使ったり、表現に凝る必要はありません。今自分が持てる力で明確に伝えることの方が大切です。それでも表現のパターンが足りないと感じたら、文法の参考書で勉強し使える型を増やします。
参考書は、日本語の問題文に英語の模範回答がついているものを使用してください。
英語力が足りず、多少苦しくても最後の一文まで書き上げるようにします。
- 上手く書けなかった箇所は模範解答と見比べる
- 文法や単語の見直しを行う
始めはできなくても、同じ問題を繰り返し勉強するうちに自分の形ができます。
英作文に辛抱強く取り組んでおけば、二次の口述試験が楽になります
トピックは必ずしも日本事象にこだわらなくて大丈夫です。
一次試験対策で通訳案内士の独学が不安なら…
独学にこだわらない人には、下記の勉強法もおすすめです。
通訳案内士の対策講座を受講?
独学がどうしても不安なら...
通訳案内士・国家資格の試験対策講座に参加する手もあります。
本番までの限られた日数で勉強に同じ時間を費やすのあれば、最大限に効率的な方法で学習した方が受験突破には有利だからです。
わたしは、受験を決意するまで通訳案内士についての知識ゼロでした。
対策が分からず、対策講座には勉強法を勉強する目的で通いました。
勉強法に悩んで時間を無駄にしたり、的はずれの独学で遠回りし、勉強時間を失うのは避けたかったからです。
自分に出せる予算の範囲内で対策講座を受け、得るものがありました。
独学の方法が分かったので、わたしに関しては受講して良かったです。
とは言え、自分の英語力を最も伸ばせるのは自分以外の誰でもありません。(対策講座に通えば必ず合格というわけではない)対策講座は、受験のコツを掴むための手段と考えると効果的です。
対策講座に参加する・しないは受験者が納得いく方法を選べばよいと思います。
方針が決まれば、通訳案内士試験に向け実行するのみです。
ということで、まとめです。
独学で合格するには?
- 過去問題で出題傾向と実力把握
- 単語の独学はお早めに!
- 文法・読解は同時に行う
- 作文は必ず5行ずつ続ける
- 独学ヒントは対策講座にもあり
他にもいろいろ勉強法まとめてます。
よろしかったら、どうぞ。