暗記が苦手で英単語を覚えるコツが知りたい。
短時間で単語を覚えられるコツがあれば良いのに。時間をかけず効率的に覚える方法はないかな...
英語学習者であれば、誰もが一度は思うことですよね。そこで今回は、英語の単語を短時間で覚えるコツについて考えます。
この記事を書いているわたしは、30代から英語をやり直しました。その後は、いちおう通訳案内士の資格も取れました。
英単語暗記のコツはアウトプット
英単語の覚え方には諸説ありますが、今回は「紙に書いて」アウトプット&「文章または会話で使って」アウトプットするコツを提案します。
初心者者の頃、英単語は会話や文の中で自然に覚えるのがコツだと思っていました。
けれども、その方法だと英語を覚えるより先に自分の人生が終わってしまうことに、ある時気がつきました。語学の習得は短時間ではできないのに、時が経つのは早いからです。
大人のやり直し英語にとって「残された時間はとても限りあるもの」と自覚して、「できる無理はするのが単語を短時間で覚えるコツ」という結論に至りました。
とは言え、やみくもに無理するだけの方法は苦し過ぎますね。そこで「これなら続けられるかな?」といった方法をあげてみました。
以下は全て、自分で実践してきた暗記方法です。
裏紙に書いてアウトプット
大人のやり直し英語で勉強するならば、無駄な出費は避けたいところですね。
単語を書いて覚えるのに便利なのは、広告や書類の裏紙です。
新品のノートのように、購入する必要もありません。広告紙に書く場合、書き終わった物は資源ゴミとして袋の中に重ねて行きます。
暗記した紙が積み上がるにつれ、自分が勉強した量を目で見て実感できます。
コピー用紙の裏を使う場合、人に見せられない書類であれば小さく割いて燃えるゴミに出します。わたしは最近は、終わった仕事の書類(裏紙)で英単語を暗記しています。
裏面を単語で埋め尽くし書類を小さく破った時に、仕事も終わった気分になります。処分してスッキリしたい書類、捨て去りたい過去などある時に試してみてください。
中途半端に残った古いノートを処分するにも最適です。
筆記具を変えて覚える
いつも同じ暗記方法ばかりだと、単調で止めたくなりませんか?それを防ぐコツが、筆記具を使い分け気分転換することです。
家庭や職場で使われず何年も眠っている筆記用具は無いでしょうか?鉛筆、ボールペン、中途半端にインクが残ったペンなど、何でも良いです。身近にある様々な文具を使ってみてください。
鉛筆に飽きたらボールペン、それに飽きたら別のペンといった感じで、書き味を変えて飽きにくくするのがコツです。
ペンの色を変えて覚える
上記の方法と似ているのですが、ペンの色を変えての気分転換も単語を短時間で覚えるコツです。
同じ鉛筆でもHBと2Bでは芯の濃さや書き味が違いますよね。また、3色ボールペンを活用して黒に飽きたら赤、それに飽きたら青と変えていくのも楽しいです。
方法としては、黒で30分書いて飽きたら次の30分は赤といった感じです。
この方法は単語の暗記に限らず、作文にも何にでも使えます。
集中力が切れそうになったら、試してみてください。
基本的には使い古し・元々あるペンを活用しますが、書きやすいペンが見つかれば単語暗記用に購入するのもありです。わずかな出費で暗記がはかどり、語学力が上がるのなら万々歳ですよね。
紙を変えて覚える
ペンの書き味や色に飽きたら、紙の質感や色を変えるのも効果的です。
勉強を続けるために大切なのは「飽きないこと」であり、そのための工夫は惜しまない方が良いです。楽に暗記するコツは、いずれも書き心地が良いものを選ぶことです。
わたしのお気に入りはコピー用紙の裏紙で、筆記具はBの鉛筆です。これさえあれば、いつでもどこでも英単語の暗記ができます。
今となっては単語を書いて覚えることがストレス解消で、嫌なことがあっても単語の暗記で気持ちが安定します。
参考書を変えて覚える
使える英単語を短時間で増やしたい場合、自作の単語帳ではなく参考書を使用してください。自分でリストを作っても、自分自身の狭い範囲内に納まってしまうからです。
短時間で成長したいなら、自分の外にある枠組みに届くよう、背伸びするのが一番の近道です。英単語の参考書は1冊に決め、徹底的に覚えます。その本に飽きたら、2冊めの参考書に変えて暗記を続ける方法もあります。
参考書を2冊持つ場合、片方に飽きたらもう片方という風に両方を行き来すれば新鮮な気分が保て暗記がはかどります。
2冊の参考書の内容は、お互いに関連性があるものが良いです。
内容が一部重複していても大丈夫です。
暗記したら覚えた単語を即テスト
暗記した単語は覚えたかどうか、すぐにテストして確認します。
ある程度暗記できたと感じたら、その単語は練習をやめ、次の英単語に移っていきます。
覚えた単語は、その場でテストすると効果が上がります。
インプットした語をすぐにアウトプットすれば定着が早まるからです。テストの分量は1~2ページにとどめるのがコツです。
参考書の見開きの範囲内で続けていくと覚えやすいですよ。
英単語を覚えるにあたって参考書が有利なのは、同じページ内で関連ある単語が隣合って掲載されているからです。同じ語数を覚えるにしても、バラバラの英単語を何の紐づけもなく暗記するより、単語どうし意味に関連があるものが断然覚えやすいはずです。
「日本の祝日」「天気の用語」「学校の科目名」など何でも良いのですが、ひとくくりのテーマで暗記すれば、単語集めの負担がなく語彙の取りこぼしも減ります。
覚えた直後に必ずテスト
その日に覚えた単語は、次の日に忘れないようにするのがコツです。忘れた単語をそのままにしないよう、確認テストのアウトプットは毎日行います。
最初は全く馴染みのない語も、繰り返し思い出すうち記憶に留まるようになります。
だけどじつは、覚えた直後にテストしてアウトプットするのが暗記には最も良いそうです。そこで、テストは暗記の直後に必ず行うようにします。
参考書でもテスト
テストは単語を覚えるのに使用した参考書で行います。やり方は単純で、リストの日本語を見て各語彙を英語で再現するというものです。
英語部分はノートなどで隠して行います。
テストしやすいよう、参考書は単語が縦一列に配置してあるものを選ぶのがコツです。
記憶を定着させるタイミングには周期があり
①覚えてすぐ
②24時間(1日)
③72時間(3日)
④1週間以内
の順でアウトプットを目指します。
自分の勉強法には無駄が多いのでは?と不安になった時など、意識してみてください。
テストしない暗記もする
単語を覚えるための書籍として、英和辞典も使えます。わたしは、辞書ではテストを行わず、覚えようとするのみに留めました。
というのは、参考書・辞書で全部の暗記を目指すと、プレッシャーが大き過ぎると思ったからです。
英語辞書ではテーマごとの意味が不規則に配置されています。各単語の内容を関連して覚えにくいため、辞書内の英単語については「忘れても良い」という姿勢で取り組みました。
ただし、辞書の英語はアルファベット順に配列されており、自分がすでに運用できる語と結びつけて覚えられるメリットがあります。
英和辞典の語彙に触れるコツとして、「英文を読むときに、少しでも見覚えある単語が増えればいいな」という思いを胸に、自分を追い込まないように活用しました。
忘れても気にせず続ける
覚えたことを忘れた時には、また覚えれば大丈夫です。
人間の脳は覚えたことを必ず忘れるようにできている、とのことで単語を忘れても悲観する必要はありません。100回暗記し、思い出せなければ、あと100回。それでもダメならあと100回暗記、というだけの話です。
延々と繰り返し、覚えるまで暗記すればいつか思い出せるようになりますよね。
あと、単語が覚えられないと悩んでいる暇があるのなら、その時間で1語~2語は覚えられます。「悩むより、とにかく暗記」というのもひとつの手ですね。
その場合、インプットの直後にアウトプットをする(=覚えたら思い出す)ことを必ず実践してください。
覚えたかどうか、確かめつつ続けるのがコツということです。
覚えるようアウトプットを続ける
英作文でアウトプット
覚えた単語は、記憶に留めるようアウトプットします。
アウトプットの手段として、覚えたい単語を使った英作文などがあります。その際は作文テーマを設定し、関連性のある語彙を多く使うと効果が上がります。
作文のテーマを準備したり、間違いをチェックするのは一人では大変な場合は、解答例がある参考書を使用すれば負担が減ります。
英語日記でアウトプット
作文は少しハードルが高いと感じたら、英語日記でアウトプットする手もあります。
ただし、日記は個人の生活の範囲内なので、自分の枠を広げる工夫をすると学習効果が高まると思います。自分の圏内で小さくまとまるのではなく、より大きな何かに手を伸ばすと、短時間で成長できるからです。
わたしは、英語の友と交換日記をしました。ひとりでは思いつかない単語や表現に出会え、語学力が伸びました。
会話で使って短時間で覚える
単語を最速で覚えるコツは、会話の中で悔しい思いをすることですね。
その場合、英会話をインプットの目的にせず、アウトプットの手段とすることがポイントです。覚えたい単語を短時間で覚えるには、「思い出すこと」が最大のコツだからです。
英語を思い出して使う場として、ボランティア活動など、どうでしょうか?
自分の中から英単語を呼び起こすには、たくさんの語彙をストックする必要があります。この記事の最初に戻り、書かれているコツで英単語を覚えてみてください。