通訳ガイド

通訳案内士の繁忙期と閑散期【忙しいのは春秋で充電は夏冬です】

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将来は通訳案内士
将来は通訳案内士
通訳案内士の繁忙期と閑散期について。忙しい時期と仕事がない時期の差が大きく不安定と聞きました。それって本当なの?だとしたら、繁忙期と閑散期って具体的には何月のことですか?

そういった疑問にお答えします。

当サイト運営者は、ご依頼に応じ稼働する通訳案内士です。

過去5年で繁忙期と閑散期の両方を経験しました。

通訳案内士の繁忙期と閑散期

通訳案内士の繁忙期は春と秋

春の繁忙期3月~5月

春は一年で最も忙しい時期です。

寒さが和らぎ桜が咲く3月の終わり~4月の初め頃、需要は一気に増えます。

桜以外にも3月は花があり、花が終わっても5月は新緑がきれいです。陽の光は穏やかで温かく、観光地では快適に過ごせます。

そのため旅行者の数が多く、ガイドも必要とされます。

ともみ
ともみ
わたしは、九州で日帰りツアーをメインに稼働することが多いです。

日帰りメインで稼働した場合

  • 宿泊を伴うツアーも時々あります
  • 地方在住でも4月は月半分ほど仕事があります
  • 春いちばんの繁忙期は4月です
  • その前後で3月5月も、わりと稼働します
  • 5月は年によって思うほど仕事が無い時もありました

居住地(東京や京都・大阪などの都市)や就業形態(フリーランスか専属契約か)等、様々な要因で状況は異なります。

注意点。地方在住ガイドの一例です

数ある通訳案内士の繁忙期の一例として、当ブログも参考にして頂けると幸いです。

秋の繁忙期9月~11月

秋も春に並んで忙しい時期です。

夏が終わり涼しくなる9月~紅葉の11月頃まで、需要があります。気候も爽やかで過ごしやすく、秋は再び通訳ガイドの出番です。

九州だと9月の前半は、まだ夏の暑さが残っています。

わたしは、9月は後半に稼働が偏りました。

九州在住ガイドです

  • 秋いちばんの繁忙期は10月です
  • 地方在住でも4月と10月は需要があります
  • 11月も頑張り次第で稼働できる可能性ありです
いちばんの繁忙期で月の半分稼働

と言うと、大した忙しさでは無いように聞こえるかも知れません。ですが実際は、月の半分仕事が入ると、プライベートの時間が無くなります。

仕事には拘束時間のみならず、前準備・打合せ・移動・事後精算・報告作成、提出なども伴うからです。

次の業務に向け話す内容を予習したり、難しかった質問など復習していると、過ぎていく時間はあっという間です。

 

将来は通訳案内士
将来は通訳案内士
売れっ子中の売れっ子ガイドさんであれば、月に20日間ほど稼働すると聞きます。それって実感としてはどうなんだろう?

 

自分の経験から察するに月に20日前後の稼働で「仕事=人生ほぼ全て」の域です。

繁忙期は忙しくて休みが無くても、基本的に皆できる無理はします。繁忙期を過ぎると仕事は減る傾向にあり、次に仕事が来る保証はどこにも無いからです。

休日は自分で決めると言うより、仕事によって決まる感じです。

通訳案内士の閑散期は夏と冬

夏の閑散期6月~8月

6月は人によっては繁忙期かも知れません。

わたしの場合どちらかと言うと閑散期です。しかしながら、そんな自分でも6月の稼働日数が、5月より多かった年もありました。

 

ろっく
ろっく
そんなところが通訳案内士は不安定な職業だと言われる理由だね。

 

また閑散期とは言え、7月8月に仕事が全く無いわけでもありません。

7月について、近年は意外と需要があるのでは?と思うようになりました。

例えば以下のケース

  • ロングツアーで年間を通じて就業する場合
  • 特定のエージェントから安定して受注できる場合
  • ガイドマッチングサイトに登録した場合

夏も需要があり仕事が途切れない印象です。

冬の閑散期12月~2月

冬の寒い時期も稼働は他の月に比べ少ないです。

しかしながら、年末年始はクリスマス休暇で日本を訪れるお客様がいます。そのため大晦日や元旦、三が日、松の内に重なる依頼が不意にやって来ることもあります。

 

将来は通訳案内士
将来は通訳案内士
お正月でも気にせず稼働できるなら、仕事は得やすそうだな。

 

ということで12月~1月も仕事の可能性が無いとは言い切れません。

2月の稼働日数(2019年)はわたしは6日間でした。2月で6日の稼働は自分としては仕事があった方です。過去には2月の稼働はゼロ~2日間といった年もありました。

新人のうちは、おおむね一年を通じて閑散とするのが実情だと思います。

 



閑散期の通訳案内士 過ごし方

閑散期を逆手に取りスキルアップ

下見・勉強

仕事が無い閑散期は、通訳ガイドにとって下見と勉強のチャンスです。

繁忙期に入ると下見に行きたくても行く時間がない、英語や地理・歴史・観光地の勉強をしたくても勉強する時間がない、といった事も起こり得ます。

下見や勉強は仕事がない閑散期にしておくと安心です

 

過去の反省として

新人だった頃、お取引先から〇〇〇でガイドしませんか?と急なお誘いを頂いたことがあります。今すぐ下見に行けば大丈夫と温かいお言葉を頂きましたが、本番に間に合わせる勇気がなくお断りしました。

その依頼主と今もお取引はあるものの、2019年現在〇〇〇にアサインして頂いたことは一度もありません。

それを教訓に、下見は閑散期で早めに行うようになりました。

ボランティ

仕事が無い時は、観光地のボランティアでガイド技術を磨くのも良いです。

これからガイド予定の場所、これまでのガイドで力不足だった場所を復習するのに役立つからです。

ボランティアなので報酬は出ませんが、団体によっては交通費が支給される場合もあります。出費を抑えつつ、お客様に接するスキルアップができる有難い場だと思います。

わたしは仕事が無い時、英語による町歩きでガイド練習をしました。交通費は自己負担でしたが、レッスン料と思えば安いものでした。

副業

仕事が無い閑散期は思い切って副業するのもありです。

通訳ガイドと親和性が高い副業として通訳・翻訳・添乗員等あります。

わたし自身は通訳案内士資格を取った後、国内旅程管理資格も取りました。取った資格を使ってみたくなり、スキルアップのため添乗員をしたこともあります。

収入を得ながら旅行業のノウハウを勉強でき一石二鳥でした。

仕事がない時期は確定申告の準備

ある程度稼働し、収益が出ると確定申告が必要です。年が明け2月~3月の決められた期間に、前年1月から12月のガイド収入を申告します。

閑散期に入る12月から準備を始めておけば、期日が来ても慌てずに済みます。確定申告では、下見や自主研修にかかった費用などを経費として計上します。

家の片づけ・身辺整理

掃除洗濯

閑散期には、衣替えの仕事着やスーツをクリーニングに出します。忙しくて後回しにしていた掃除や、場合によっては洗濯もします。

就業形態によりスーツは必要ないガイドさんもいますが、わたしは服装規定がある仕事も多く、季節に応じスーツやジャケットの着用ありです。

ゴミ捨て

仕事で使った書類や資料など、いつの間にか溜まったものを処分します。個人的な楽しみとしては、不要になった裏紙に英単語の書き取り練習などしてスッキリです。

ということで、まとめです。

通訳案内士の繁忙期と閑散期まとめ
  1. 繁忙期は春と秋(とくに春は4月で秋は10月)
  2. 閑散期は夏と冬(とくに夏は8月で冬は2月)
  3. 繁忙期は仕事が増えると私生活が無くなる
  4. 閑散期はスキルアップや副業のチャンスあり
  5. 閑散期は身辺整理して気持ちを整える

 

地方在住のガイド、一例として
参考にして頂けると幸いです。