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通訳案内士【2次試験対策①】口述試験に一発合格するには?《英語編》

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通訳案内士の二次試験(口述試験)に独学で合格したい人いますか?

わたしは自分なりの工夫で受験して、口述試験に合格しました。

今は、ご依頼に応じ稼働する通訳案内士です。

いくつかのポイントをしっかりと押さえれば、二次試験(口述試験)合格は独学でも可能と考えます。

 

ともみ
ともみ
わたしは独学で「合格」しました

 

とういうわけで、わたしの二次試験(口述試験)対策、面接で心がけた事をお話しします。

通訳案内士の二次試験対策 英語による口述試験

日本語で話題を作る

 (※注.この記事は、受験者を日本語ネイティブ・スピーカーの独学者として書きました)

まずは、日本事象を日本語で説明できるようにしてください。二次試験は英語で行われますが、日本語で話せないことを英語で話すのは不可能だからです。

日本事象を項目ごとに1冊にまとめた本を参考にすると良いです。

独学で答え合わせする際は、日本語・英語が併記されているタイプが使いやすいです。

話題づくりというのは、参考書を完璧に暗記するという意味ではありません。トピックを幅広くストックし、自分の言葉で取り出す訓練をするという意味です。

読書して理解しておく、といった感覚に近いかもしれません。

英語でおさらいする

一次試験の受験対策で日本事象を表わす単語を独学したと思います。

通訳案内士の二次試験(口述試験)の面接までは、その単語を忘れないよう意識すると良いです。

単語をおさらいしつつ、年中行事やお祭り・生活習慣・時事の話題を英語で話す勉強もしてください。

日本語による勉強の気分転換にもなるし英日・両言語で通訳案内士の知識が増えていくのは楽しいですよね。

英語でおさらいと言うのは100%の暗記ではなく、自分ができない所をできるだけ少なくするという意味です。

予習しないと絶対に間違えそうな単語や表現に焦点を当て、それをマスターすれば大丈夫です。

おすすめ参考書:英語対訳で読む日本のしきたり (じっぴコンパクト新書)/新谷尚紀(実業之日本社) 

届く声で話す訓練をする

わたしは、何はともあれ面接官に届く声量で話すことを心がけました。

短い期間で英語力を急に伸ばすことは難しいですが、話し方の工夫はしやすいからです。

独学で先生がいなくても、通訳案内士になりきって話すトレーニングならできますよね。

二次試験の面接室では通訳案内士になりきり、合格を狙ってください。

自分の声はどちらかというと小さいかも、と思っている人は特に気をつけてください。二次試験で内容ある応答ができても、面接官に声が届かないのはもったいないです。

自分の英語に少しくらい自信がなくても、堂々と大きな声で話せば大丈夫です。

この二次試験(口述試験)は「英語力を見る」目的のほかに、「通訳案内士として業務に就いた時の可能性を見る」といった意味も込められているはずです。

「通訳案内士として伝えたい」という気持ちで挑めば、分かってもらえると思います。

通訳案内士の二次試験 口述試験の英語対策

独学で気をつけるべきは和製英語と抑揚

独学で、ネイティブスピーカーに教わる機会がなくても悲観しないでください。

発音はネイティブ・スピーカーのようでなくても大丈夫です。日本人の英語で通用します。

ただし、「ホチキス」「キーホルダー」といった和製英語は絶対に使用しないよう、気をつけてください。

通訳案内士の二次試験(口述試験)で大切なのはこなれた発音よりも、「届く声」「正しい文法」「明確な表現」「礼儀正しさ」です。

とは言え、発音がネイティブ・スピーカーの域になくても、語のアクセントは規則に従った方が良いです。つまり、イントネーションには注力するということです。

新しい単語を覚える時は、電子辞書やインターネットで必ず音声確認をすることが独学成功のポイントです。

正しい文法で話すことができれば、発声も自然と良くなるはずです。

おすすめ参考書:ペットボトルは英語じゃないって知っとうと!?※肩がこらない感じで読めますが内容はしっかりしています。自分でも思い込んでいる和製英語が多く、例文にどきっとします。

英語の口述試験では一文を短めに

通訳案内士の二次試験(口述試験)で英語に自信がない場合、それぞれの文を短くすると良いです。

これは、聞かれたことに対して一文で終わらせるという意味ではありません。質問には、短い文の組み合わせでも、ある程度の分量で口述してください。

ですが、背伸びして長文で口述すると、文法の間違いが起こりやすくなります。

ミスが多いと減点される可能性も高くなります。

通訳案内士の二次試験(口述試験)では、確実に使える単語や文法で間違いのない丁寧な英語を心がけると良いです。

おすすめ参考書:会話もメールも 英語は3語で伝わります※英語をつい難しく考えてしまう時にどうぞ。

二次試験は感じのよい英語で勝負

感じのよい英語には...

  1. 一文を完全な形で終わらせること
  2. シンプルながら礼儀正しい表現をすること
  3. 丁寧で品がある語を選ぶこと

の3つに気をつければ、近づけるかと思います。

発音に日本人らしさが出てしまうことは大きな痛手ではないです。

だからと言って、ブロークン・イングリッシュが許されることにはなりません。

何かの質問に対し単語1語で口述するのではなく、完全な一個の文章で口述することを心がけます。

通訳案内士の二次試験では、雑で拙い英語だと感じさせないよう言葉選びにも気をつけます。

独学でも、意識して丁寧な英語にすることは可能ですよね。

一例としてCan I~?をMay I~?にWill you~?をWould you~?で口述するなど...難しいことは何もない言い換えではありますが、一語替えるだけで好感度倍増です。

また発音は完璧でなくても、言葉のアクセントに気をつければ通じる英語になります。

通訳案内士の独学で単語を覚える時は、発音記号を確認する癖もつけると安心です。

  • 時には初心に立ち返り、基礎中の基礎を見直してみるのはどうでしょうか。

独学で例文・発音記号・シンプルで丁寧な言葉の確認をしたい場合、この英和辞典が役立ちます。

コアレックス英和辞典《感想と回想》おすすめなのは大人の初心者です使いやすい英語の辞書を探している方へ。旺文社「コアレックス英和辞典」おすすめの感想など書いてみました。高校生にはもちろん、大人のやり直し英語にぴったりのコアレックス、その理由とは?気になる人は是非のぞいて見てください。...

丁寧な英語表現は下記の参考書でも学べます。

二次試験の口述試験は礼儀正しい英語で

口述試験では笑顔があれば安心

二次試験(口述試験)の面接室に入る時、はじめて面接官と目が合った時など、笑顔を心がけます。

わたしは...一生懸命に笑顔を心がけました。が、とても緊張していたので面接官には一生懸命の笑顔がバレていたと思います。

それでも通訳案内士に合格しましたよ。(面接の勉強は独学でした)

なので、あまり細かいことは気にしなくて大丈夫です

もしも笑顔を作ることが苦手でも、通訳案内士の二次試験(口述試験)で面接に際し健気に笑顔で挑もうとしたら...。そのひた向きさは、きっと評価してもらえるはずです。

和やかな気持ちの二次試験に

通訳案内士の二次試験では緊張ゆえ、あるいは面接試験という性質上、無言の間が生まれる場合があります。

  • そんな時は、何かひと言発すると良いです。
  • 場が和み、自分の緊張もほぐれるからです。
  • 独学でも気にせず、堂々としていれば良いですよ。

面接官との会話に繋ぎやすくなり、好感度も上がると思います。また、面接官から発せられた言葉には必ず反応を示します。

たとえば着席を促されたなら、何かひと言返答してから席に着くといった具合です。

能動的な態度や意思表示を見せることで、双方向のやり取りができる人だと認めてもらえると思います。

口述試験は最後まで一生懸命

通訳案内士の二次試験(口述試験)で出来が良くなかったとしても、面接室のドアを閉めるまで絶対に気をぬかないでください。

二次試験(口述試験)で万が一不合格になったとしても、自分に出来ることを精一杯おこなった結果であれば悔いも残らないからです。

けれど、途中で諦めて投げやりになった面接で、通訳案内士の試験に落ちたら...絶対に後悔します。どんなにかっこ悪い自分でも諦めてはダメです。

面接室を後にするまで、丁寧さや礼儀正しさを忘れないようにします。

(※注.家やホテルに帰ってから大泣きするのは全然ありです)

通訳案内士 二次試験の口述試験に落ちたら

一次試験で落ち続けた受験者の考え

通訳案内士の独学で一生懸命に対策しても、思うような結果が出ないこともあるかもしれません。

わたしは、口述試験には1回で合格しましたが、通訳案内士の筆記試験(英語のみ)に何回も落ちました。

それでも「諦める」という選択肢は無く、二次試験にたどり着きたい一心で、受験勉強を決して投げ出しませんでした。

なので、確信を持って言えるのですが...

いつだって挑戦に失敗はつきもので、だからと言って失敗を恐れていては、成功はおろか成長することだってできません。

苦しい時こそまずは、次の一歩を踏み出すこと。

「通訳案内士」という遠くにある目標を見るのではなく、まずは間近にある二次試験(口述試験)に焦点を絞っていいと思います。

問題を改善し行動を続ければ、いつかは通訳案内士に合格できます。

通訳案内士の二次試験は来年もある

最近、本を読んでいて温かく胸にしみる言葉を見つけました。

翻訳も素敵なので下記に引用したいと思います。

  Ever tried. Ever failed. No matter. Try again. Fail again. Fail better.

やってみた。失敗した。そんなことは問題じゃない。もう一度やってみよう。また失敗してもいい。今度は上手に失敗できる。

サミュエル・ベケット(アイルランド出身のフランスの劇作家、詩人。1969年にノーベル文学賞を受賞)

人は信じないかもしれないですね。でも、不可能なことでも、前よりも上手に失敗するよう、勇気を出してくり返しチャレンジすれば、きっとうまくいくんだ。

引用元:『「週4時間」だけ働く。』ティモシー・フェリス著, 田中じゅん訳
青志社(2011年) P.94

わたしもまた改善&実行します。

英語の口述試験に合格するには?
  1. 聞き手に届く声で話す
  2. きれいな言葉づかいを心がける
  3. 礼儀正しい態度を忘れない